体力の過信は禁物!農繁期前に安全研修会 事故の多くは65歳以上 山梨県
農作業が本格的に忙しくなる時期を迎える中、北杜市で10日、県による安全研修会が開かれました。
農家の高齢化を背景に農作業中の事故は増加傾向にあり、県は自身の体力を過信しないよう呼びかけています。
北杜市の農林大学校で行われた安全研修会には約80人の生産者が参加しました。
県などによりますと、県内では過去10年間で65人が農作業中の事故で亡くなっています。
その多くは65歳以上で、農業機械関連の事故が50件と8割近くを占めています。
事故は果樹畑で多い傾向にあるといい、トラクターやSSの下敷きになるケースが目立つということです。
研修では担当者が乗用型トラクターの重心が後輪にあることを説明し、傾斜地を走る際は前輪が浮きやすく転倒しやすいことなどを確認しました。
研修会の参加者は
「自分が思ったより年をとって運動神経が鈍っている。そのことを覚悟してやらなければと思う」「私はこう見えても76歳なんですよ。勉強になりました。納得することがあった」
県は「体力の衰えなども考慮し、いつまでも元気に安全に作業してほしい」としています。