「もう感無量」富士山初冠雪 130年で最も遅い観測 “立冬”にようやく冬支度 山梨
7日は二十四節季のひとつ、立冬です。暦の上では冬となりますが、富士山もようやく冬支度です。甲府地方気象台はきょう富士山の初冠雪を発表しました。統計開始からの130年間で最も遅い初冠雪となりました。
けさ6時過ぎー。甲府地方気象台で、職員が向かった先は…
吉岡キャスター
「屋上です。立冬らしいキリっとした冷え込みで空は快晴。初冠雪はどうでしょうか?いかがですか?」
甲府地方気象台 松本守 観測予報管理官
「富士五湖の降水と気温も低かったので、いま“初冠雪”を確認しました、もう感無量です!」
山頂付近にうっすらと見える雪。平年より36日、去年より33日遅く、1894年の統計開始以来、130年間で最も遅い初冠雪となりました。
甲府地方気象台 松本守 観測予報管理官
「(Qなぜここまで遅かった?)10月の富士山頂付近の平均気温が130年の中で一番高かった。これも温暖化の一因ではないかと考えている」
一方、早朝の山中湖畔で、富士山を見た人は…
観光客
「(富士山は)雪化粧が一番美しいね」
地元の住民
「(初冠雪が)こんなに遅いのはびっくり。富士山に雪が積もっていると冬になってきたなと感じる」
立冬の7日は寒気の影響で気温が下がり、山中湖では立ち上る水蒸気がオレンジ色に染まる幻想的な風景がー。7日朝の最低気温は甲府で7.8℃、河口湖で3.6度などと観測10地点中5つの地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。今後もこの時期らしい冷え込みが続きそうです。