「温泉郷に欠かせない名物店舗」甲府市湯村温泉郷 全焼した“湯村食堂”に早くも再建望む声 山梨
甲府市の湯村温泉郷にある湯村食堂などが全焼する火事は、発生からほぼ1日経過した7日、鎮火しました。警察と消防が火災の状況を調べる一方、周辺からは早くも食堂の再建を望む声が上がっています。
火事は6日、午前9時過ぎ食材の仕込みをしていた湯村食堂の店主が目を離した隙に火が燃え広がったもので、湯村食堂のほか隣接する木造2階建ての住宅計2棟を全焼しました。
消防によりますと、発生から約23時間後の、7日午前8時20分ごろ鎮火しました。
鎮火後には消防と警察が実況見分を行い、店主らから事情を聞いたほか出火元とみられる厨房を調べていました。
店主らは山梨放送の取材に対し「コンロに火をかけたまま5分ほど厨房を離れていたところ、火が燃え広がっていた」と話していて、消防や警察が詳しい出火原因を調べています。
一方、火災発生から一夜明け周辺の住民からは湯村食堂の再建を望む声が聞かれました。
周辺住民は「湯村でラーメンと言えば『湯村食堂』だった。なんとか立ち上がって、続けてほしいと思う」
また、湯村温泉郷の再開発を進める甲府観光開発の笹本健次代表は「温泉郷に欠かせない名物店舗で再建の意向があれば支援したい」とし、すでに支援の意向を店主側に伝えたということですが、湯村食堂の店主らは「再建できるものならしたいが、今は何も考えられない」と話しています。