富士登山の適正化へ 登山開始時間を制限 方向性示す 山梨県
条例化も含め、来年以降の富士山の登山規制を検討している山梨県は19日、地元関係者に対し登山者数や登山開始時間の制限など検討中の規制の方向性を初めて示しました。
今年の富士山は新型コロナ5類移行や世界文化遺産登録10年の節目などでコロナ禍を上回る登山者が訪れ、弾丸登山や登山道での仮眠などが問題視されました。
こうした状況を受け県は、登山規制の条例化の可否も含め地元と協議する方針を示していて、19日、初となる意見交換会を開きました。
意見交換で、県の担当者は登山者数の上限を設定し、上限を超えた場合は入山を規制することや、登山を開始できる時間を制限するといった、規制の方向性を初めて示しました。
参加者からは規制導入に賛同する意見が多く、具体例の提示を求める声もありました。県は地元からの意見を踏まえて具体策を検討し、再び関係者と意見交換するとしています。