「焦らず急がず慎重に」2人死亡 相次ぐ農作業事故 広報車で注意呼びかけ 県やJA 山梨県
6月は農作業安全推進月間です。
今シーズンも高齢者の死亡事故が相次ぐ中、県やJAなどは3日、広報車を巡回させて農家に声掛けする取り組みを始めました。
農家の高齢化を背景に県内では農作業中の事故が増え、昨年度は4人が死亡。
今年度もすでに2人が作業車の下敷きになって、亡くなっています。
巡回する広報車
「『農作業は焦らず、急がず、慎重に』を合言葉に、事故に十分注意してください」
広報車での巡回を始めたのは県やJAなどでつくる県農作業安全推進会議のメンバーで、初日の3日は峡東地域を巡回し安全チェックシートを農家に配りました。
農家は
「僕はまだいいが両親が(農業を)やっているので、両親には声をかけて心がけ一つで変わることですから。まずは無理をしない、それを合言葉に」
県によりますと、農作業中の事故のうち特に目立つのは、乗用草刈り機と木の間に体が挟まれる事故や脚立からの転落事故で、特に高齢者は自分の体力を過信せず、慎重な作業を心がけてほしいと呼びかけています。
県農業技術課 高橋一春 技術指導監
「いつどこで誰がどのような作業をやるかをみなさんで把握して、誰かと一緒に農作業をしてもらう(ことが必要)」
県農作業安全推進会議では6月7日まで各地域を巡回し、外で働く農家に直接、注意を呼びかけます。