“口伝”で継承「稚児の舞」 地元小学生が披露 河口浅間神社 山梨・富士河口湖町
富士河口湖町の河口浅間神社で25日、春の例大祭が開かれ、地元の小学生が伝統の「稚児の舞」を披露しました。
河口浅間神社の「稚児の舞」は1200年以上前に富士山の噴火を鎮めるため奉納したのが始まりとされ、国の重要無形民族文化財に指定されています。
舞の所作は代々、口伝えで受け継がれ、25日は地元の小学生3人が赤い装束を身にまとい、扇や剣を手に3つの舞を披露しました。
舞を披露した女の子
「間違えずにはやくなり過ぎず舞えた。緊張するけど上手に舞えてよかったなと思う」
見物した人は
「20年来見たいと思っていたけど初めて見に来て、子どもたちの演技力に感心しました。神に対する畏敬の念を子どもたちが表現してくれてすごく感動した」
河口浅間神社の禰宜
「長年続いているものなのでなるべく続けたいと思うけれど、いま少子化で子どもも集まらない状況。みんなで考えて続けていきたい」
境内には今年も多くの人が訪れ、優美でかわいらしい姿をカメラに収めていました。
「稚児の舞」は夏に行われる大々御神楽祭でも奉納されます。