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「五輪の借りは五輪で」 文田選手の代表内定に地元がエール 山梨県

2023年9月25日 20:53
「五輪の借りは五輪で」 文田選手の代表内定に地元がエール 山梨県

山梨県韮崎市出身の文田健一郎選手(27)がパリ五輪レスリング日本代表に内定したことを受け、地元では祝福ムードが広がった。25日には市役所庁舎に横断幕や懸垂幕が掲げられた。

文田選手は2021年の東京五輪では銀メダルだった。横断幕や懸垂幕には「五輪の借りは五輪で返せ!!」と、金メダルへの再挑戦に向けたエールが添えられている。

韮崎市教委の佐藤道平教育課長は「ぜひ悲願の金メダルをパリ五輪で取ってもらえるように心から期待している」と期待を寄せた。

来庁したタクシー運転手は「前回大会は(文田選手が)すごく悔しい思いをしていた。皆さんの期待を背負い、プレッシャーもあったと思うが、ぜひ今回は金メダルを勝ち取ってほしい」とエールを送っていた。

市役所では文田選手の活躍を紹介するパネルを展示。市民から応援メッセージを募集し、文田選手に届けるという。

また、韮崎工業高時代に監督として指導した父・敏郎さんは山梨放送の取材に対し、「東京五輪が銀メダルに終わって今回頑張るエネルギーになると思いながら、必ず(パリ五輪に)出てくれると信じ、楽しみに待っていた」と話した。また「『娘の前で勝つ姿を見せたい』と本人も言っている。結婚してから(レスリングへの)取り組みがさらに良くなったと監督から聞いている。いい効果になったと思う」と新たな家族が心強い原動力になっていることを明かした。

文田選手は世界選手権の男子グレコローマンスタイル60キロ級で銀メダルを獲得。3位以内という五輪代表内定の条件をクリアした。

    山梨放送