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なでしこリーグ今季最多3,225人来場 ふじざくら山梨が初の甲府市開催 試合は惜しくもドローに

2024年4月28日 18:41
なでしこリーグ今季最多3,225人来場 ふじざくら山梨が初の甲府市開催 試合は惜しくもドローに
クラブの歴史の新たな1ページに

サッカー女子・なでしこリーグ2部のFCふじざくら山梨は28日、甲府市の「JIT リサイクルインク スタジアム」をホームに、FC今治レディースと対戦。クラブ初の国中地域で開催された試合は1-1(1-1、0-0)の引き分けとなりました。通算成績は4勝1分け2敗で、順位は変わらず3位。来場者数は、目標としていた2,000人を大きく上回る3,225人となり、1部も含めて今季なでしこリーグ最多入場を記録しました。

クラブの普段のホームスタジアムは、郡内地域・富士吉田市の「富士山の銘水スタジアム」。今回はJ2ヴァンフォーレ甲府のホームスタジアムで試合を開催し、さらなるファンの獲得を目指しました。

28日の甲府市は真夏日に。サポーターは試合前から暑さに負けず、応援の熱を高めました。スタジアム周辺には多くのキッチンカーやショップが連なり、さながらお祭り会場に。

サポーター

「まさか『JIT リサイクルインク スタジアム』で開催するとは思っていなかったので、本当に熱くなるものがある」

「初めて女子サッカーの試合を見るのでどんな試合になるか分からないが楽しみ。絶対勝つように応援したい」

「こんなにサポーターがいると思っていなかったので、すごくびっくりしている。勝って喜ぶところが見たい」

会場では辻野友実子選手が作った「国中特別仕様」のマッチデープログラムを配布。選手それぞれのキャッチコピーも紹介され、選手をより身近に感じられる内容です。

試合前には松岡沙由理選手が制作した動画が大型ビジョンに映し出されます。「仕事をしながら練習をして毎週の試合をこなすのは正直大変なことですが、私たちは1部昇格を目指し、女子サッカー界に新しい風を吹かせるため、日々の練習と仕事に励んでいます」とメッセージが紹介されると、会場の熱気は最高潮に。クラブの歴史的な一戦が幕を開けました。

先手を取ったのは山梨。前半25分、今季加入したMF成迫実咲が鮮やかなミドルシュートを決めました。

2分後に同点とされた山梨は後半、MF三田幸望のミドルシュートなどでゴールへ迫ります。さらに入場者数が3,225人だと発表されると、会場は大いにわきます。

声援を力に変え、選手たちは最後まで攻勢に出ました。途中出場した主将のMF菅百花の強烈なミドルシュートは惜しくもクロスバーを直撃。同じく途中出場の高卒ルーキー・DF五味小暖はフリーキックから直接ゴールを狙いますが、ポストに弾かれました。

初の「国中開催」は悔しいドローに終わりましたが、スタジアムは目標をはるかに上回る観衆の拍手に包まれました。

次節は5月3日に行われ、アウェーで6位・ディオッサ出雲FCと対戦します。

    山梨放送