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【独自解説】「裁判は不公平で“いかさま”だ」トランプ氏、米大統領経験者として史上初の“有罪”評決に暴動示唆!?さらに大統領選に元大統領の甥が“第3の男”として急浮上!?果たして戦いの行方はー

2024年6月6日 16:00
【独自解説】「裁判は不公平で“いかさま”だ」トランプ氏、米大統領経験者として史上初の“有罪”評決に暴動示唆!?さらに大統領選に元大統領の甥が“第3の男”として急浮上!?果たして戦いの行方はー
トランプ氏、大統領経験者として史上初の刑事事件“有罪”

 大統領経験者として史上初の有罪評決となったトランプ前・大統領。「裁判は不公平で、“いかさま”だった」として、控訴する考えを表明。さらに「ある時点で限界点に達するかもしれない」と支持者らの暴動を示唆するかのような発言も…!?そして、大統領選には元大統領の甥が“第三の男”として急浮上。果たして、選挙戦の行方は?デーブ・スペクター氏の解説です。

「女性保護施設を訪れサンドバック役を引き受ければいい」トランプ前・大統領“有罪”評決に不倫相手が過激発言を連発!?トランプ氏は控訴の方針「“いかさまな裁判”」

 トランプ前・大統領は、不倫関係にあったとされるポルノ女優に口止め料として13万ドル(約2000万円)を支払い、業務記録を改ざんした罪などで起訴され、12人の陪審員全員が34の罪全てにおいて有罪と判断しました。7月11日に量刑が言い渡されるということです。

 有罪評決を受けてトランプ前・大統領は、「裁判は非常に不公平だった。“いかさまな裁判”を控訴する。11月5日(大統領選の日)は、アメリカの歴史で最も重要な日であることを忘れないでほしい」と控訴の方針を表明しています。一方、不倫相手とされるポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏は「明らかにされるべきことが明らかになり、私が真実を語っていたことが証明できてよかった。正義の裁きが下されたとしても、トランプ支持者からの殺害予告からは決して逃れられない」と語っています。また「(トランプ前・大統領は)刑務所に入れられるべきだ。また、恵まれない人たちのために奉仕活動をしたり、女性保護施設を訪れサンドバック役を引き受ければいい」とも話しています。

Q.トランプ前・大統領は、ダニエルズ氏との不倫は認めているのですか?
(デーブ・スペクター氏)
「否定しています。ダニエルズ氏からの非常に細かい恥ずかしい証言もりますが、否定する権利はあります」

Q.ダニエルズ氏も相当責められたと聞きますが?
(デーブ氏)
「侮辱されたり、『元ポルノ女優だから信用できない』などいろんなことを言われたので、立腹して、裁判の後にこういった発言をしたのです」

 また、ダニエルズ氏はメラニア夫人に『あの男は重罪犯よ。ゴミ箱に捨てるといいわ』とメッセージを送ったといいます。

Q.こんなこと言わなくてもいいのでは?
(デーブ氏)
「メラニア夫人も、もちろん良いと思っているわけはないんですが、計算があって、息子もいるし、両親も良い暮らししているので、離婚するところまではいかないと思います」

 トランプ前・大統領は、「(実刑は)あり得る。人々がそれを受け入れるかどうか分からない。恐らく人々にとっては受け入れ難いだろう。ある時点で限界点に達するかもしれない」と支援者が暴動を起こしかねないと示唆するような発言をしています。

 また、通常ニューヨーク州では陪審員12名の氏名などを発表するのですが、今回の陪審員については、評決結果に不満を持つ人物が脅迫したり、危害を加えたりする恐れがあったため、氏名は匿名にする異例の措置を取っています。

Q.トランプ支持者から危害を加えられる恐れがあるのですか?
(デーブ氏)
「あります。ただ、裁判は5週間していますので、職場で『あの人居ないね』と大体分かります。また、親類や友人にも言いますので、後々には分ってしまいます。日本もですが、陪審員に危害を加えること自体が、非常に重い罪になります」

「茶番だ」「今はよりトランプ氏に投票したい」“有罪”評決でも、投票先は変わらず?トランプ旋風が“再燃”という話も…

 今回の有罪評決の大統領選への影響ですが、トランプ支持者からは「(今回の裁判は)茶番だ。ひどいことだ」「今はよりトランプ氏に投票したい」などの声が上がっています。一方、反トランプ派は「正義が果たされたことを大変うれしく思う」と話しています。世論調査によると「トランプ氏が有罪でも投票先を変えない」という答えが67%ありました。

(デーブ氏)
「(トランプ前・大統領は)自分は被害者だとずっとアピールしてきています。“NOT GUILTY”(無罪)と書いたTシャツを本人が売っています」

Q.トランプ前・大統領は「バイデン大統領にはめられた」というストーリーなんでしょうか?
(デーブ氏)
「トランプ前・大統領の裁判は4つあるのですが、今回の裁判は、バイデン大統領は何の関係もなく、ニューヨークの検察が自発的に動いたものです」

 最新の世論調査によると、トランプ前・大統領とバイデン大統領の支持率はともに4割と拮抗しています。

Q.ニューヨークはリベラルなところなので、そこで有罪評決が出たということは、トランプ支持者にしてみれば「ニューヨーク憎し」になりませんか?
(デーブ氏)
「今回の裁判は不公平な裁判だといいますが、両陣営が陪審員を決めるときに“拒否権”がありますので、中立な人たちを選んでいるはずです。トランプ前・大統領の弁護側も、証言者が少なかったりして良くなかったんです。圧倒的に原告側が上手でした」

Q.トランプ前・大統領が「悪者にされた」と言うと、支持者はそこにフォーカスしやすいですよね?
(デーブ氏)
「うまく乗っかりやすいし、共感を持つ人も多いと思います。ただ、支持者も今回の裁判を深くは分析していないと思います」

 しかし、この有罪判決で、トランプ旋風が“再燃”しているという話があります。6月2日にトランプ前・大統領の二男の妻・ララ・トランプ氏がCNNテレビに出演し「評決が出たあとの48時間で7000万ドル(約110億円)が集まった」と話しました。

一騎打ちと思われていた大統領選に“第三の男”が浮上“!?ジョン・F・ケネディ元・大統領の甥の登場で、選挙戦にも影響か

 バイデン大統領とトランプ前・大統領の一騎打ちになると思われていた今回の大統領選ですが、今、“第三の男”が浮上しているといいます。その男とは、60年前に暗殺されたジョン・F・ケネディ元・大統領の甥・ロバート・ケネディ・ジュニア氏です。“第三の男”登場で、アメリカ府大統領選はどうなるのでしょうか?

Q.トランプ前・大統領とバイデン大統領のどちらの票がケネディ氏に流れるのでしょうか?
(デーブ氏)
「バイデン大統領もトランプ前・大統領もどちらにも投票しないという人がケネディ氏に入れる可能性があります。接戦州だと、冗談抜きに影響があります」


(「情報ライブミヤネ屋」2024年6月4日放送)