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自民党が“非公認”候補の支部に2000万円の活動費支給 石破首相は釈明も…野党「形を変えた支援」

2024年10月24日 17:49
自民党が“非公認”候補の支部に2000万円の活動費支給 石破首相は釈明も…野党「形を変えた支援」

 各党が衆院選のラストスパートをかけるなか、石破茂首相は24日、前日に明るみになった事態への釈明に時間を割いていました。

 石破首相
「政党支部に出しておるのであって、非公認候補に出しておるのでは ございません。そのようなカネを選挙に使うこと全くございません」

 取り沙汰されているのは、自民非公認候補の政党支部にも2000万円の活動費支給。

 10月、自民党は政党支部に対し「党勢拡大」のための活動費として、一律2000万円を支給したということです。

 この活動費は、いわゆる裏金問題で非公認となった候補者が代表を務める政党支部などにも支払われていました。

 石破首相は「公認していない候補者にお金を払ったのではない」と強調。自民党の政策を有権者に伝えるために「政党支部」に対して支給した費用だと説明しました。

 ただ野党は、「非公認になった支部長への形を変えた支援だ」と批判を強めています。

 立憲民主党・野田佳彦 代表
「『背水の陣で非公認の人たちは戦う』というイメージを作っておいて、実は裏から2000万円、公認された人と同額のお金を出しているのは、有権者を欺く話。最もやってはいけない事」

 日本維新の会の藤田文武幹事長は、「非公認は自民党のパフォーマンス」だと指摘。

 日本維新の会・藤田文武 幹事長
「これが事実だったらありえない話だと思う。裏でそういうことをやっていても、『国民の皆さんはわからない』という不遜な態度は国民の皆さんはよく見ていらっしゃる」

 さらに、共産党の田村智子委員長は…

 共産党・田村智子 委員長
「選挙期間中の党勢拡大は、選挙活動そのものではないか。“裏金候補者”に渡った2000万円、どこから出てきたお金でしょうか。政党助成金、100%私たち国民の税金です」

 他の野党各党も批判を強める中、自民党はこの逆風をかわしきれるのでしょうか。