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【速報】酒に酔った部下の女性に性的暴行の罪 “関西検察のエース”大阪地検元検事正が起訴内容認める「被害者に深刻な被害を与え、深く反省、謝罪」

2024年10月25日 14:13
【速報】酒に酔った部下の女性に性的暴行の罪 “関西検察のエース”大阪地検元検事正が起訴内容認める「被害者に深刻な被害を与え、深く反省、謝罪」
大阪地検元検事正の北川被告

 大阪地検のトップである検事正の男が、在任中、酒に酔った当時の部下の女性に性的暴行を加えた罪に問われている裁判が、25日午後2時ごろから大阪地裁で始まり、「公訴事実を認め、争うことはしません」と起訴内容を認めました。

 元大阪地検検事正で弁護士の北川健太郎被告(65)は、午後2時ごろ、大阪地裁の法廷に白いシャツに黒のスーツ姿で現れました。
 起訴内容を認めた北川被告は、「被害者に深刻な被害を与え、深く反省、謝罪している。所属する組織の人たちに多大なご迷惑をかけ、世間を騒がせたことを申し訳なく思っている」と謝罪しました。

 起訴状などによりますと、元大阪地検検事正で弁護士の北川健太郎被告(65)は、検事正在任中だった2018年9月、大阪市内にある官舎で、酒に酔って抵抗が難しい状態だった当時の部下の女性に対し性的暴行を加えたとして、準強制性交等の罪に問われています。

 元部下の女性が被害を申し出たのは事件から6年がたった今年に入ってからで、大阪高検が6月、北川被告を逮捕し、7月に起訴しました。

 関係者によりますと、北川被告は逮捕直後は「同意があったと思う」などと犯行を否認していましたが、その後、起訴内容を認める方針に転じたことが明らかになっていました。

■被害にあった女性は「酒に酔って泥酔状態になり、記憶が戻ってきたときには、被告が性行為に及んでいた」

 25日の初公判では、検察側が冒頭陳述で、被害に遭った女性が「知人らとの懇親会後、二次会を断ったものの、被告にタクシーに押し込まれて、官舎に向かった。酒に酔って泥酔状態になり、記憶が戻ってきたときには、被告が性行為に及んでいた」と証言していることを明かしました。

 さらに事件後、女性が北川被告に書面で回答するよう求めたところ、北川被告からの書面には『マスコミに検察庁がたたかれて組織が立ち行かなくなる』と記載されていたため、女性は「検察庁に迷惑がかかると思い申告できなかった」ということです。

 裁判には女性も被害者参加制度を使って、パーティション越しで参加する一方、北川被告は時折目をつむりながら、検察官らの話を聞いていました。

 北川被告は石川県出身で、1983年に金沢大学を卒業後、検事として主に関西地区の検察庁でキャリアを重ね、那覇地検検事正、大阪地検・高検の次席検事、最高検の刑事部長などを歴任。2018~2019年には大阪地検の検事正を務め、「関西検察のエース」として知られていました。2019年、定年を前に退官し、弁護士として活動していました。