“紀州のドン・ファン”殺害事件 元妻の被告人質問始まる 男性と知り合った経緯などをハキハキと説明
"紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われている元妻の裁判員裁判は、8日から被告人質問が始まり、元妻が何を語るかが注目されています。 (取材・報告=澤井燿平 記者)
裁判は午前10時40分すぎから始まり、元妻は黒のスーツ姿で法廷に姿を見せました。最初に男性と出会った経緯について質問され、元妻は弁護人の問いにハキハキとした口調で答えています。
須藤早貴被告(28)は2018年、和歌山県田辺市の自宅で野崎幸助さん(当時77)に何らかの方法で致死量を超える覚醒剤を摂取させ、殺害したとされています。
須藤被告は「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を飲ませたこともありません」と無罪を主張。犯行を示す直接的な証拠がない中、これまでの裁判には覚醒剤の“密売人”とされる男や、2人と交友のあった関係者ら28人が出廷して証言したほか、須藤被告が「財産目当てで結婚した」などとグループチャットで投稿していたことなどが明らかになっています。
この日始まった被告人質問では、須藤被告が知人から「お金持ちの男性に興味があるか」と聞かれたことがきっかけで、野崎さんと知り合ったことなどを説明しています。被告人質問はこの日を含め3日間予定されていて、判決は12月12日に言い渡される予定です。