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経団連トップが万博会場視察「スケジュール厳しいがなんとかできる」メタンガス対策は「換気を徹底」

2024年7月11日 17:37
経団連トップが万博会場視察「スケジュール厳しいがなんとかできる」メタンガス対策は「換気を徹底」

 開幕まで9か月あまりに迫る大阪・関西万博の会場を経団連のトップが視察し、懸念されているメタンガスの対策について「強制換気を徹底する」との考えを示しました。

 どんよりとした曇り空の下、経団連トップの十倉雅和会長は、大屋根リングやパビリオンの建設状況など約1時間にわたり会場内を視察しました。

 経団連 十倉会長
「スケジュールは未だ厳しいものがありますが、大体施工業者も決まりましたし、なんとかできると思っています」

 万博協会の会長も務める十倉会長ですが、懸念されているメタンガスの対策については…。

 経団連 十倉会長
「人工的に作った密閉空間に(メタンガスが)たまる、人が集まる、 着火源がある。この3つがそろうと非常に危ないことになるので、我々のほうでは人工のピットのようなところでは強制換気を行う。それ以外のところでは自然換気を徹底する」

 また、遅れが指摘されているパビリオン建設に関して、11日、万博協会が建設した建物がはじめて引き渡されました。

 万博協会が建設した建物を借り受けて展示するタイプのパビリオンは、参加国が単独で入居する「タイプB」と、複数国が入居する「タイプC」の2種類があり、11日、引き渡されたヨルダンは、「タイプB」として、今後、今年9月末をめどに内装工事を開始するということです。

 ヨルダンの担当者
「心から一生懸命頑張って、ここまで出来てとてもうれしい。展示などの大きさとかではなくて中身が大切だと思う」

 午後には、十倉会長らは大阪市内での懇談会に。

 チケットの売り上げなどが伸び悩む中、経済界の負担分ついて、経団連が会員の企業に対し、更なる募金を呼び掛ける方針であることがわかりました。