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【速報】山上徹也被告が奈良地裁へ 本人も出席し公判前整理手続き始まる 安倍元首相銃撃事件から2年「現在の状況を引き起こすとは…」

2024年7月3日 9:20
【速報】山上徹也被告が奈良地裁へ 本人も出席し公判前整理手続き始まる 安倍元首相銃撃事件から2年「現在の状況を引き起こすとは…」
山上徹也被告

 2年前、奈良市で安倍晋三元首相を手製の銃で撃ち殺害した罪などで起訴された山上徹也被告(43)を乗せた車が、3日午前9時20分ごろ、奈良地裁に到着しました。午前10時すぎから、裁判の争点や進行について話し合う「公判前整理手続き」が始まり、山上被告も出席して手続きが行われているということです。被告本人の出席は、今回で3回目です。

 山上徹也被告(43)は、2022年7月、奈良市で選挙の演説をしていた安倍元首相を銃撃して殺害した罪などに問われています。去年10月から争点整理などを行う公判前整理手続きが始まっていて、山上被告はこれまでに2回参加していました。

 弁護団によると、これまで出席してきた理由について、山上被告が「裁判所や検察官がどんなことを考えているか感じ取れる部分があると思って出席した」などと話していたということです。

 8日で事件から2年になるのを前に、旧統一教会や宗教2世の問題が世に知れ渡ったことについて、山上被告は「現在のような状況を引き起こすとは思っていなかった」と話しているということです。さらに、「2世の人たちにとっては良かったのか悪かったのか分からない」と悩んでいるようすだと弁護団は明かしています。

 弁護団などによりますと、公判前整理手続きは約40分間行われ、双方の主張について議論が行われましたが、出席した山上被告が発言することはなかったということです。手続き後、弁護団との接見を終えた山上被告は、午前11時20分ごろ、車に乗せられて地裁を出発しました。

 公判前整理手続きでは、それぞれの主張を整理した上で、公判の日程が決まることになりますが、裁判がいつ始まるかの見通しは立っていないということです。