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死者行方不明者88人「紀伊半島大水害」から13年「災害について考える特別な日」和歌山・那智勝浦町

2024年9月4日 12:14
死者行方不明者88人「紀伊半島大水害」から13年「災害について考える特別な日」和歌山・那智勝浦町

 死者・行方不明者が88人にのぼった「紀伊半島大水害」から4日で13年。各地で追悼の祈りが捧げられました。

 大規模な土石流などで、29人が犠牲となった和歌山県那智勝浦町では、災害が起こったとされる午前1時に、犠牲者の数に合わせ29個のキャンドルにあかりが灯されました。

 妻と娘を亡くした寺本眞一さん(元 那智勝浦町長)   
 「13年間変わることなく当時を思い出す。そして災害について常々考える特別な日でもある」
 
 遺族会代表・岩渕三千生さん
 「異常気象なので、自分の身は自分で守るという行動をとってほしいと思います」

 8人が死亡し、いまも3人の行方が分からない奈良県五條市でも、法要が営まれました。

 祖母を亡くした向耕平さん
 「何とかならなかったのかという気持ちももちろんありますが、忘れないためにも、こういった会は、一回一回大切にしていきたい」

 参列した人は、犠牲者を悼むとともに、行方不明者の1日も早い発見を祈りました。