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【兵庫県知事選】候補者の主張②前尼崎市長・稲村和美氏(52)「職員の力を発揮、風通しいい県庁に」

2024年11月9日 9:02
【兵庫県知事選】候補者の主張②前尼崎市長・稲村和美氏(52)「職員の力を発揮、風通しいい県庁に」
稲村和美氏

 11月17日に投開票が行われる兵庫県知事選は、過去最多の7人の候補者が立候補し、県議会の不信任決議により失職した前知事に、国会議員・市長経験者ら6人の新人が挑む構図となりました。選挙戦は、前知事の3年間の県政への評価や、元幹部職員による告発文書問題への対応の是非が主な争点となっていますが、各候補者の街頭演説や記者会見での発言などをもとに、それぞれの候補が訴える主張や、争点に対する見解をまとめました。

 この記事では、前尼崎市長・稲村和美氏の主張・見解について紹介します。

■“パワハラ”などの告発文書問題への対応に対する見解

「告発者探しやその処分を急いでしまったことは、やはり問題だ。まず何よりも職員が本来の力を発揮できる県庁に回復させ、信頼のもとで仕事ができる、風通しの良い県庁にしていく。文書問題にかかる県の一連の対応をしっかりと検証していく」

■前知事の3年間の県政に対する評価

「県がトップダウンで施策を展開するのではなく、広い兵庫県のそれぞれの課題、多様な強みをしっかりと受け止めて、現場と共に進める。防災・減災対策の拠点となる県庁舎の整備は、神戸市と連携をして整備費を抑制しながら、必要な機能を備えたコンパクトな庁舎にする」

■知事に当選したら進めたい施策など

「人口減少対策、子どもや若者への支援、子どもを産み育てやすい環境づくりに重点的に取り組み、実情に応じて市や町が使い道を決められる『子育て支援応援交付金』を創設する。広域避難対策や複合災害への対応など、防災・減災対策をしっかりと進める」

■候補者の略歴

稲村和美(いなむら・かずみ)52歳(※年齢は投票日時点)
①無所属・新人
②出身地:奈良県奈良市
③経歴:1998年神戸大大学院法学研究科修了、園田学園女子大学客員教授
④首長・議員歴:2003年~兵庫県議(2期)、2010年~尼崎市長(3期)

◇◇◇◇

 11月17日投開票の兵庫知事選には、届け出順で、前参院議員の清水貴之氏(50)、前尼崎市長の稲村和美氏(52)、前兵庫県知事の斎藤元彦氏(47)、共産の推薦を受ける医師の大沢芳清氏(61)、会社経営の福本繁幸氏(58)、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)、会社経営の木島洋嗣氏(49)の7人が立候補しています。

※候補者の年齢は投票日時点

最終更新日:2024年11月9日 9:02