【兵庫県知事選】候補者の主張④医師・大沢芳清氏(61)「県立高校の統廃合中止、学校給食を無償化」
11月17日に投開票が行われる兵庫県知事選は、過去最多の7人の候補者が立候補し、県議会の不信任決議により失職した前知事に、国会議員・市長経験者ら6人の新人が挑む構図となりました。選挙戦は、前知事の3年間の県政への評価や、元幹部職員による告発文書問題への対応の是非が主な争点となっていますが、各候補者の街頭演説や記者会見での発言などをもとに、それぞれの候補が訴える主張や、争点に対する見解をまとめました。
この記事では、医師・大沢芳清氏の主張・見解について紹介します。
■“パワハラ”などの告発文書問題への対応に対する見解
「知事と幹部職員が告発を潰そうとしたことが大きな問題。提案に反対する意見の中にこそ、組織が発展する芽がある。県民にとって何が必要かを考え、自由に話し合える組織づくりが求められている。混乱した県政を正常化し、職員と話し合って県政を運営する」
■前知事の3年間の県政に対する評価
「保健所や入院できるベッドの数が減らされてきた。県や厚生労働省は『医師の数は足りている』『偏在が問題だ』と言っているが、現場では医師・看護師だけでなく、ヘルパーや介護福祉士が全く足りていない。県民の願いに寄り添い、暮らしと安心を支える県政に転換する」
■知事に当選したら進めたい施策など
「保健所の体制を強化し、県の制度で18歳までの医療費を無料にする。県立高校の統廃合を中止し、県独自で返済のいらない給付制の奨学金制度を作り、高校授業料無償化を進め、学校給食を無償化する。その代わり、急がない高規格道路の建設計画を中止する」
■候補者の略歴
大沢芳清(おおさわ・よしきよ)61歳
①無所属・新人(共産が推薦)
②出身地:大阪府岸和田市
③経歴:1991年兵庫医科大医学部卒、尼崎医療生協病院院長
④首長・議員歴:なし
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11月17日投開票の兵庫知事選には、届け出順で、前参院議員の清水貴之氏(50)、前尼崎市長の稲村和美氏(52)、前兵庫県知事の斎藤元彦氏(47)、共産の推薦を受ける医師の大沢芳清氏(61)、会社経営の福本繁幸氏(58)、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)、会社経営の木島洋嗣氏(49)の7人が立候補しています。
※候補者の年齢は投票日時点