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【速報】維新・吉村氏 斎藤知事「県民の理解得られない」「やってはいけない行為、間違った権限執行」維新が辞職と出直し選を要求 選挙でも「支持できない」

2024年9月9日 17:22
【速報】維新・吉村氏 斎藤知事「県民の理解得られない」「やってはいけない行為、間違った権限執行」維新が辞職と出直し選を要求 選挙でも「支持できない」
午後5時過ぎ

 兵庫県の斎藤元彦知事の“パワハラ”などの疑惑が告発された問題で、大阪府知事を務める日本維新の会の吉村洋文共同代表が、9日午後、記者団に対し、「百条委員会での証言、説明は兵庫県民の皆さんの理解を得られるものではなかったと思う。党の中で協議をした結果、辞職を求め、県政を前を進めるというのであれば出直しをすべきだという結論になった」と語り、仮に出直し選になった場合に推薦するかについて「支持できるものではない」との見解を述べました。

 吉村氏は、7日(土)に斎藤知事に電話をしたことを明かし、「僕も同じ知事。職員がいる前で予算や人事権を持っている知事が物を投げる、机をたたく行為はやってはいけない行為。その中で、自身のパワハラという項目がある以上、懲戒処分などの方向性を決定するのは間違った権限執行ではないか。兵庫県の県政が進んでいない状況も考えれば、間違っているところは認めて、それでも前に進めるのであれば、辞職をして出直し選をすべきではないかと(伝えた)」と語りました。

 この電話で結論は出ず、「維新の会として週明けに判断を出すことになると思います」と伝えたということです。

 吉村氏は「斎藤知事は一緒に仕事もしてきた。(大阪府の)財務課長の時にも熱心に仕事をしていた。そういう経緯もあって、知事になってからも様々な場面で仕事してきた。重要な局面では直接話をすべきだと思っていた」と自身の心境を述べました、

 吉村氏はその上で、「知事なので、最終決定はご自身の考えになると思う。間違っているところは間違っていると認め、職を辞して、県民に信を問うべきだと思う。そうならなければ、維新の会として不信任決議案を出すことになると思う」と語り、仮に出直し選になった場合に推薦するかについて「支持できるものではないと思う」との見解を述べました。

 兵庫県議会の第2会派である「維新」は9日午後、「百条委員会の場を含めた斎藤知事の説明は、議会や県民が納得できるものとは言い難く、県政運営に支障が生じ始めている」として、斎藤知事に対し辞職を求めた上で、「出直し選挙」で民意を問うべきだとする申し入れを行いました。

 9日午後1時ごろ、国会内で取材に応じた日本維新の会の藤田幹事長は「(大阪府知事の)吉村共同代表が知事本人とコンタクトをとり、(辞職を)説得した」と明かした上で、斎藤知事が辞職を表明せず、他会派が不信任決議案を県議会が提出した場合、「我々は賛同せざるを得ない。単独で不信任決議案を出すことをも検討する」との見解を示していました。

 斎藤知事をめぐっては、県議会最大会派の「自民党」が12日に知事に辞職を求める申し入れを行うことを決め、「公明党」や立憲民主系の「ひょうご県民連合」、「共産党」、一部の無所属議員が同調する方針を示しています。さらに、「ひょうご県民連合」は19日から始まる県議会で、不信任案を提出する方針を固めています。