踏切内に人がごった返す様子も…春節で過去最多のべ90億人が移動予定 “爆買い”の一方でトラブルも
30日午後、大阪・ミナミ。大きな旅行カバンを引きながら歩く、多くの中国人観光客などの姿が見られました。
上海からの観光客
「午前中に着いたばかりです。景色を見たりショッピングをしたい」
28日から始まった「春節」にともなう中国の大型連休。今年は過去最多、のべ90億人が帰省や旅行で移動する見通しで、海外の旅行先で最も人気なのが日本だといいます。
大阪・ミナミにあるこちらの百貨店では、春節を前に免税カウンターを10台追加。30日は朝からブランド物を買い求める中国人客でにぎわいました。
化粧品売り場では、特に日本のブランドが人気で、“爆買い”する様子も見られました。
天津からの観光客
「日本の製品は質もいいし、使い勝手もいい」
上海からの観光客
「日本は包装もきれいだし、店員の対応も良い」
髙島屋大阪店によると、円安の影響も大きいが、単価の高いブランド品などを自分のために購入する傾向が強いということです。
髙島屋大阪店 広報・袁正記さん
「1人あたりの単価は桁が一つ多いなと。(客単価)10万円を超えている。(売り上げは)昨年比プラス30%ほどを見込んでいて、日本のアイテムが非常に需要が高まっている。食料品、リビング用品、化粧品など日本ブランドが非常に人気」
消費需要の高まりが期待される一方で、観光客の増加を懸念する声も。
京都の観光名所、伏見稲荷大社に続く踏切では―。
近隣の店の人
「(春節で)きのうから中国人を多く見かけるようになった。踏切が閉まってる途中でも、人が走っていったりするので危ないなと」
蔦遥香 記者
「人が車道を歩いていて、車の通行を妨げています。危ないです」
近くにある別の踏切で撮影された動画では、踏切内で人がごった返す様子が映っていました。
JR西日本によると、動画が撮影された日のほぼ同時刻に列車に最大約20分間の遅れが発生。遮断機が下がったままの状態になり、混雑したことが原因だということです。
2月4日まで続く中国の大型連休。各地の受け入れ体制も課題となっています。