【本人生出演】すい臓がんの森永卓郎さん 新薬で劇的効果 がんと闘うことを決めたのは「森卓歌謡ショー」をしたいから? 竹中平蔵さんと“金網デスマッチ”も?
ミヤネ屋コメンテーターでもおなじみの経済アナリスト・森永卓郎さんが2023年12月、すい臓がんの「ステージ4」であることを公表しました。一時、水分も取れない状態にまで体調が悪化したため入院しましたが、現在は体調が安定しているということです。今回は病室の森永卓郎さんと電話を繋ぎ今の様子・今後の目標を語っていただきます。
ステージ4のすい臓がんとどう戦うのか?
Q.すい臓がんは、去年の11月の人間ドックで見つかったのですか?
(経済アナリスト・森永卓郎さん)
「はい。モヤモヤが見つかって、何だろうと調べたらがんが見つかったんです。ただ、元々がんがどこに出てるのか?というのは厳密には見つかっていないんです。一応主治医のほかにフォースオピニオンまで4人の医師に聞いたんですが、4人とも同じ意見で、『どことは言えないが、間違いなくすい臓のどこかにがんがある』というのが今の現状です」
Q.人間ドックを受けるまで、自覚症状はなかったのですか?
(森永さん)
「全くないです。ちょっと体重が減少気味だったので、主治医から『人間ドック受けたら?』と言われて受けに行ったんです」
Q.今の森永さんは普段と変わらないという印象なんですが?
(森永さん)
「今のところ変わっていないです。ただ、去年の12月27日に抗がん剤を打ったんですが、これが合わなくて、もう生まれて初めて『このままだと死ぬな』というふうに思いました。もう、意識は朦朧としていますし、立っていられないし、むかつくし気持ち悪くってどうにもならなかったですね」
Q.抗がん剤は相性もあるようですが?
(森永さん)
「そうなんです。抗がん剤で劇的に治る人もいるんですが、たまたま私は、その抗がん剤と合わなかった。性格の不一致みたいな感じですね…」
Q.今は楽になっているようですが?
「今飲んでいる新しい薬は、がんをやっつける薬ではなくて体を元気にする薬なんですよ。がんと闘くためには、まず食べられるようにして体力をもたさないといけないんですね。今週・来週はそれに専念して、再来週くらいから、ここは勝負なんですが、抗がん剤を選んでがんと闘うことにしています」
Q.今度は違う抗がん剤を使うということですか?
(森永さん)
「そうです。ただ量もどれくらいが良いかというのも分からないので、そこは試行錯誤になるのかなという気もします」
Q.体が元気になる新薬を試したら劇的に効いたんですか?
(森永さん)
「半日で効いたんですよ。全く動けない状況が、半日で普通に戻りました。当たると大きいですよね」
Q.がんと闘うのか闘わないのかを迷ったと聞きましたが、闘うことに決めたということですよね?
(森永さん)
「本を書きかけていて、死ぬ前にこれを完成させないといけないと思ったんです。今、95%ぐらいまできたので、一応目標のところまできました。あと、ラジオをレギュラーで5本やっているんですが、その仲間が、もしがんに打ち勝って治ったら『森卓歌謡ショー』をしてくれるという約束があって、何を歌うかは決まってないですが、エンディングは髙橋真梨子『for you...』を歌う。これだけは決まっています」
Q.がんの状況は日々ご自身でわかるのですか?
(森永さん)
「自分の体だから良くわかるんですが、やっぱり目標を失ってしまうとだめなんです。何かしたいという強いニーズがないと、生きようと思わなくなってしまうので、それが歌謡ショーです。去年ラジオ番組のイベントで、東京国際フォーラムAという4000人くらい入るところで歌たったんですよ。これが超気持ちよくて、もう一回やるぞという感じです」
息子から父へ
森永卓郎さんの息子・康平さんからのコメントです。
(経済アナリスト・息子 森永康平さん)
「僕とか母親から見ても父親は言う事を聞かない、頑固だっていうのは同じ認識なので、普通だったら、『ステージ4』とかって聞くと仕事なんかやめて旅行行って思い出を作ったりとか、そういうのも一般的によく聞いていますけど、父親自身がそういうのに興味ないって自分で言ってますし。僕自身もね父親がラジオとかテレビに出ることというのが、ある意味仕事という生きがいというか、生活の中の張り合いになっていくんだろなと思っているんで、本人がやりたいんだったらやってもらいたいと思いますし。あまり我々としてこうすべきだとかこうしろとは極力言いたくないので、本人が一番好きなように生きて欲しいなとは思っていますけど」
Q.息子の康平さんは、あれこれ言いたくないといっていますが…
(森永さん)
「楽して生きよう、楽しいことをこれからやろうとは微塵も考えませんでした。最後まで戦いながら死ぬというのが、私の生きざまだとだと思ったので、これからも権力と闘います。怖いものないですよ。どんなにやられても、半分くらい死んでしまうわけですから、最後まで戦って死にます」
Q.声も元気そうなんで、完治して下さい!
(森永さん)
「頑張ります。『諦めたらそこで試合終了ですよ』とスラムダンクの安西先生が言っています」
Q.「病気が直ったらこれをしたい!という張り合いが病気と向き合う姿勢だ」というのがすごく心にしみました。
(森永さん)
「竹中平蔵さんに“金網デスマッチ”をしようと申し入れているんですが、今のところ拒否されています」
Q.2024年は地震から始まって大変ですが、今年の日本経済はどうなりますか?
(森永さん)
「今年か来年かわかりませんが、大変な大暴落が起こると思っています。今の相場は本来より二倍くらい高いのですが、このバブルが弾けると、株価が十分の一になっても全く不思議ではないと私は思っています」
(「情報ライブミヤネ屋」2024年1月10日放送)