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【速報】兵庫知事選に出馬予定の元官僚・中村稔氏が立候補『辞退』を表明「選挙戦が政策と離れた議論」

2024年10月29日 14:00
【速報】兵庫知事選に出馬予定の元官僚・中村稔氏が立候補『辞退』を表明「選挙戦が政策と離れた議論」
中村稔氏(29日午後2時ごろ)

 斎藤元彦前知事の失職に伴い、11月17日に投開票される兵庫県知事選挙で、立候補を表明していた経済産業省出身の元官僚 中村稔氏(62)が、告示日を2日後に控えた29日、立候補を辞退すると表明しました。

 中村氏は29日午後に兵庫県庁で会見を開き、辞退の理由について「この度の選挙戦は、政策とは離れた議論や名前を売らんがための議論になるといった環境を感じており、私の思いや政策を広く理解いただくことは困難と判断した」と説明しました。

 中村稔氏は1962年広島県生まれ。灘中、灘高、東京大学法学部を卒業後、1986年に通商産業省(現在の経済産業省)に入省。2006年から3年間、兵庫県に出向し、産業振興局長や産業労働部長を歴任しました。現在、NPO法人の理事長や兵庫県立大学政策科学研究所の客員教授などを務めています。

 斎藤前知事が失職した翌日の10月1日、中村氏が出馬の意向を表明した際、「兵庫県への出向時代は、本当にたくさんの方にお世話になった。私は生みの親は広島だが、育ての親は兵庫で、なんとしても恩返しをしたい。兵庫県は『宝の山』で、分厚い産業構造。自然、歴史、文化など地域資源がものすごくあり、これを生かさない手はない。兵庫県が日本を救う」と力強く語っていました。

 元加西市長の中川暢三氏も29日、「候補者乱立により斎藤前知事が優位となる可能性がある」ことなを理由に、出馬の取りやめを発表しました。

 兵庫県知事選には、前知事の斎藤元彦氏(46)のほか、前尼崎市長の稲村和美氏(51)、共産から支援を受ける医師で無所属の大沢芳清氏(61)、日本維新の会の参院議員で無所属で出馬する清水貴之氏(50)、レコード会社経営者の福本繁幸氏(58)、会社経営の木島洋嗣氏(49)が出馬を表明しています。

 さらに、『NHKから国民を守る党』の立花孝志党首(57)は24日に自身の出馬を表明した上で、「10人を目標に候補者を擁立したい」との意向を示しています。

 兵庫県知事選は10月31日に告示されます。

最終更新日:2024年10月29日 15:57