【防災対策】大雨の浸水を防ぐ「止水板」 土のうよりも軽く様々な地形で自在に 接近中の台風に備えを
大雨による浸水を防ぐために、土のうよりも軽い、「止水板」という防災商品に注目が集まっています。
台風10号の影響で、離れた地域でも既に、冠水など大雨による様々な被害が起きています。
そんな中、災害への備えとして、兵庫県加古川市のメーカーに全国から問い合わせが相次いでいるのが、水の侵入を防ぐ「止水板」です。
フジ鉱業の藤井健吾社長
「土のうの代わりに、誰でも並べるだけで水を止められる。重要なところは、水漏れが少ない、圧倒的に少ない」
一般的な土のう1袋が約20キログラムあるのに対し、この止水板は4.4キロです。
フジ鉱業の藤井健吾社長
「突っ張り棒がないと隙間が空いちゃう。突っ張ることによって壁と止水板との間をなくして、水を止める」
実験映像を見ると、水の侵入をしっかりと防いでいるのがわかります。
また、この止水板はパーツの組み合わせが自在で、様々な地形に合わせることができます。
自治体や病院、自宅の玄関先などで使用したいという問い合わせが増えているということです。
大阪市西淀川区の神崎川付近では…。
澤井耀平 記者
「こちらは、海抜マイナス1.3メートルの地域になります」
海抜の低いこの地域で鉄工業を営む工場では、台風10号への対策として8月に止水板を購入しました。シャッターでは防ぎきれない浸水から、作業場や機械を守るためです。
フジ鉱業の藤井健吾社長
「土のうを全て止水板に変えるのではなく、土のうも使いながら、止水板も使いながら、そうすることで、全国の水害被害を減らせると信じています」
列島に接近している“最強クラス”の台風10号。身を守るための備えが求められています。