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【コメ不足】2倍の値段でも店頭に並ぶと買い求める人が続々 吉村知事「備蓄米をなぜ出さない?」

2024年8月28日 18:56
【コメ不足】2倍の値段でも店頭に並ぶと買い求める人が続々 吉村知事「備蓄米をなぜ出さない?」

 全国的に広がるコメの品薄感。

 通常より収穫時期の早いコメに思わぬ期待が集まっています。兵庫県豊岡市の農協で28日から出荷が始まったのは、収穫が早い品種の一つ「ちほみのり」です。

 コメ不足の影響で注文が殺到し、本来なら8月いっぱいまで残る予定だったコメの在庫が切れたため、今年は稲刈りを例年より1週間ほど早めたといいます。

 中谷農事組合法人 松井栄作 組合長
「(去年の米は)若干残る計算でやっているが、今年はその部分も含めてなくなってしまった。1週間程度だが刈り取りの適期があるから、それに合わせて刈らなければいけない。ギリギリのところで1週間くらい早く刈っています」

 新米が出回り、9月には流通量が増える見通しですが、28日、大阪市内のスーパーマーケットでは…。

「すいません、ありがとう。良かった~」

 コメの品薄感に加え、台風の接近も重なり、商品が店頭に並ぶと来店客が次々と買い求めていました。

「コメを切らしていて、なかなか売ってなかったので、ちょっとくらい高くても買ってしまう。(台風も来ているので)2日から3日くらいは外に出なくていいようにはしようと思ってます」

 その一方で…。

「えー、新米でもこれだけするんか。9月なったらもっと入ってくる?」

 店員
「待ってもらったら安くなるかもしれない、まだ何とも言えません、また上がるかもしれないし」

「パンで我慢しとこ」

 去年は5キロで1500円から1600円程度だったのが、約2倍の値段に。店側は品薄状態が解消されることを期待しています。しかし…。

 フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長
「少しずつですけど入荷はあるんですけど、それもいつ入るかわかりませんし、どれくらいの量が入ってくるかもわからないので、その日にならないとわからないような状況が今続いている」

 政府の備蓄米を巡っては、大阪府と農水省の間で応酬が続いています。

 約8割ほどの小売店でコメの品切れが起きているとして、政府に備蓄米を開放するよう求めた大阪府の吉村洋文知事に対し、坂本哲志農水大臣は…。

 坂本哲志 農水相
「今後順次回復していくものと見込んでいますので、民間流通が基本となっているコメの需給や価格に影響を与える恐れがあるため、(備蓄米の放出は)慎重に考えるべきものと考えています」

 28日、吉村大阪府知事は…。
「(農水省は)『価格の変動が起きるからだ』という理由をおっしゃっています。すでに高くなってるんだから、 備蓄米を放出して少し(価格が)下がるというが、むしろ、なぜそれが否定されるのかがよくわかりません。ちょっと僕は違うんじゃないの、と思います」

 その上で、9月中には新米が出回るとして、落ち着いた消費行動を呼びかけています。

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