【速報】宝塚歌劇団　劇団員死亡めぐり労基署が是正勧告「重く受け止め、改革に向けた取り組み続ける」

　宝塚歌劇団は、去年、宙組に所属する劇団員の女性（25）が死亡した問題を巡り、西宮労働基準監督署から是正勧告書を受け取ったことを発表しました。

　宙組に所属していた25歳の女性は、去年9月、自宅マンションの敷地内で遺体で見つかりました。自殺とみられています。遺族は、女性が亡くなる前の1か月間の時間外労働が277時間に達し、過重な労働とパワハラが死亡の原因としていました。

　こうした状況を受け、西宮労働基準監督署は去年10月以降、歌劇団に立ち入り調査を行い、担当者に組織体制や出演者の勤務実態などについて、劇団から聞き取りを行っていました。

労働基準監督署の是正勧告は、労働基準法や労働安全衛生法など何らかの労働基準関係法令違反が認められた場合に事業者に対して出されるものですが、勧告の詳細については明らかにしていません。

　勧告について、宝塚歌劇団は「是正勧告を重く受け止め、適切に対処いたしますとともに、現在進めております宝塚歌劇団の改革に向けた取り組みを続けて参ります」としていて、然るべき時期に改革についての進捗を説明するとしています。