×

「指紋は残らなくても、足跡は絶対現場に残る」 大阪府警で女性初の『足跡副鑑定官』に上野梓さん

2024年10月10日 20:24
「指紋は残らなくても、足跡は絶対現場に残る」 大阪府警で女性初の『足跡副鑑定官』に上野梓さん
指定書を受け取る上野梓さん

 大阪府警では10日、事件現場などで逃走した犯人の足跡などを採取する「足跡副鑑定官」に初めて女性職員が就きました。女性職員は「現場では、犯人が手袋などをして指紋が残らないことも多いが、足跡は絶対現場に残る」と足跡鑑定の重要性を訴えています。

 新たに足跡副鑑定官に就いたのは、刑事部鑑識課足跡係の一般職員・上野梓さん(32)です。

 副鑑定官は足跡係ではナンバー3のポストで、非常に高い鑑定能力が求められ、大阪府警で女性が就くのは初めてだということです。

 上野さんは10日、報道陣に対し、靴底の形が非常に良く似た2つの足跡を見分ける作業を披露しました。

 上野さんは、幼少期から警察官に憧れていたといい、足跡係の魅力について、「犯行現場の状況によって、足跡が重なっていたり、雨に濡れてゆがんでいたり、色々な足跡を判断しなければならない。奥深く、勉強すれば勉強するほど発見がある」と話しました。

 過去には女子大学生が見知らぬ男に頭を蹴られた事件で、女子大学生の額や路面のわずかな足跡を採取して犯行の立証につながったこともあったということで、「現場では犯人が手袋などをして指紋が残らないことも多いが、足跡は絶対現場に残る。これからも犯行の立証に貢献したい」と意気込みを語りました。