逮捕状など令状請求のオンライン化などを議論してきた法務省の検討会は15日、報告書をとりまとめました。今後、法改正に向け法制審議会で議論される見通しです。

現在の制度では、警察官などが家宅捜索や逮捕のために令状請求を行う場合、書類を持って裁判所に行く必要があり、警察署と裁判所の行き来にかかる移動時間が、迅速な捜査の妨げになっています。

こうした刑事手続きのIT化に向けて議論してきた法務省の検討会は15日、令状請求のオンライン化などを盛り込んだ報告書をとりまとめ、大臣に提出しました。

報告書では、令状請求から逮捕状発付までの一連の手続きなどをオンラインでも可能とし、逮捕の際にはタブレットなどで令状を提示する方法が考えられるとしています。

今回の報告書をふまえ、刑事手続きのIT化については、今後、法制審議会で法改正などが議論される見通しです。