進まぬがれき処理、政府の対応批判~公明党
公明党・白浜一良議員は13日の参議院予算委員会で、東日本大震災で発生したがれきの処理が進まない現状について、政府の対応を厳しく批判した。
白浜議員「今回の原発事故に関する経緯を見たら、国民の方に、政府の言ってることに対する疑心暗鬼がある。普通、一般のゴミを燃やしても、セシウムは1000ベクレルから2000ベクレルくらいあるというんですね。その範囲だったらいくらでも受け入れますという市町村があると聞いている。ところが、環境省のパンフレットを見たら、8000ベクレルまで大丈夫だと書いてある」
細野環境・原発相「12日の時点で、処理できた量は6.7%という数字。結果が出ていないということに関しては、全て私の責任であると考えている。ご指摘の基準ですが、専門家に相当議論をさせた上で、8000ベクレルという基準を作っている。この基準は一貫して言ってきているから、これからも変えることは考えていない。一刻も早く、被災地の住宅の近くとか、住宅から少し離れているが住民の見える所からがれきを取り除きたい。そのために何とか力を貸していただきたいと、お願い申し上げます」
政府は、がれきを燃やした灰を安全に埋め立てられる基準として、放射性物質の濃度が一キログラム当たり8000ベクレル以下という数値を示している。この基準に不信感を表明する自治体がある中、細野環境・原発相は、基準を変える考えはないとしている。
また、野田首相は「政府一丸となって、広域処理をお願いし、具体的に推進していきたいと思います」と述べ、政府が先頭に立ってがれき処理を推進していく考えを改めて強調した。