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衆院特別委 野党側「法案取り下げるべき」

2015年6月10日 16:12
衆院特別委 野党側「法案取り下げるべき」

 安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会で野党側は先の衆議院憲法審査会で参考人全員が法案を憲法違反と指摘したことを受けて「法案を取り下げるべきだ」などと追及した。

 民主党・辻元清美議員「一連の安保法制について、憲法違反だという意見が広がっている。ここで立ち止まって、この法案を一旦、取り下げたらどうかという話が出てきております」

 中谷防衛相「(政府見解の)自国の平和と安全を維持し、また存立を全うするために必要な自衛の措置をとることを禁じているとは、到底、解されないという部分、それに今回、新しい3要件、これを加えて考えたものであり、私はこの内容が憲法違反であるというふうに思っているわけではございません」

 また、辻元議員は、菅官房長官が記者会見で「“全く違憲でない”と言う著名な憲法学者もたくさんいる」などと発言したことも追及した。

 辻元議員「違憲じゃないと発言している、憲法学者の名前をいっぱい挙げてください」

 菅官房長官「百地先生、長尾先生とか安保法制懇の中の西先生がいらっしゃいました」

 辻元議員「ここは勝負所ですよ、官房長官。きのうちゃんと調べて来てねって言ってあったでしょ?ほかにどんな方がいるか挙げてください」

 菅官房長官「私は数ではないと思いますよ」

 こうした中、安倍首相と自民党の谷垣幹事長が会談し安保関連法案などの重要法案を確実に成立させるため、今月24日までの今の国会の会期を延長する方向で検討し、延長幅については今週来週の審議をみて決めることを確認した。