中谷防衛相 去年の閣議決定めぐる発言撤回
安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会で10日、質疑の中で、中谷防衛相は憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を認めた去年の閣議決定を巡る自らの発言を撤回した。
中谷防衛相は今月5日の衆議院の安保法制特別委員会で、憲法解釈を変更する閣議決定について、「憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいのかという議論を踏まえ、閣議決定を行った」と述べていた。この発言について、民主党の辻元議員は「反対じゃないか。普通は法案を憲法に適応させるのであって、憲法を法案に適応させるのは立憲主義を否定している」と、厳しく追及した。
これに対して中谷防衛相は、「憲法の解釈の範囲内で法律を作成したという意味で申し上げた」と釈明したが、「発言の趣旨を正確に伝えられなかったということで、撤回し、訂正したい」と自らの発言を撤回した。