北京五輪スピードスケート日本代表が4日、公開練習を行いました。練習後に、佐藤綾乃選手(25)が取材に応じました。

同日夜に開会式が行われ、翌5日に女子3000mを控えている佐藤選手。今の心境を聞かれると、「いよいよ始まるんだなっていういい緊張感を持てていると思うので、あとは自分の100％の力を出すだけだなと思っています」と、ほどよい緊張感であると話します。

北京に入ってからの過ごし方については、「100％自由に、やりたいように準備できたかって言われるとそうではない」といいながらも、「それは他国の選手も同じ条件なので考えないようにしている」と佐藤選手。

「今この場で自分ができることをしっかりやることはできるので、まずは明日一本しっかり走れればいい」と、翌日のレースへ気を引き締めました。

また、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定となったヨハン・デビットヘッドコーチに関して、「ヨハンがいなくても私たちの力が劣るとか、弱くなるっていうのは全くない」と言い切ります。

その上で、「ヨハンにも元気を出してほしいので。明日3000mを一本しっかり走りたいなと思います」と、コーチのためにも会心のレースをすると誓いました。

そしてメダル獲得へ向け、「ワールドカップとは全然違う大会になりますし、メダルを獲得するっていうのは本当に難しいことではあるのですが、自分のスケート人生の中でこうして個人種目でメダルを目指せる機会っていうのも本当になかなかないことだと思っているので、本当にうれしいというか、『自分、成長したな』って思うことができる」とコメント。

「スケートをやっている上で（五輪は）特別な大会」であるとし、「1番の大舞台で1番に楽しむことができれば、私の中ではすごい特別なもの。スケート人生の中で1番の宝物になるんじゃないかな」と、4年に1度の大舞台へ決意を新たにしました。