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平野歩夢 悲願の金メダルも「0からスタート」判定基準にも言及「選手は命張って…スルーしない方がいい」

2022年2月12日 17:19
平野歩夢 悲願の金メダルも「0からスタート」判定基準にも言及「選手は命張って…スルーしない方がいい」
一夜明け会見を行った平野歩夢選手 (写真:アフロスポーツ)
北京五輪スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手が12日、一夜明け会見に出席しました。

同種目で日本勢初の金メダルを獲得した平野選手。平昌五輪からの4年間を、「なかなか思い通りにはいかないような日々が続いていたので今までで一番苦しかったけれど、今振り返ってみるとそこで何かを諦めたことは一度も無かった」と振り返りました。

また、決勝2本目のスコアが物議を醸したことを受け、競技のジャッジシステムについても言及しました。

以下、平野選手主なコメント。

――今の気持ちは?

「本当にここまで来られたのは家族だったり身内の人たち、サポートしてくれている周りの人たち、応援してくれている人たちのおかげでこの場に立てたと思っているので、皆さんに自分の滑りをすべて出し切れて、その期待に応えられたのかなと思っているので皆さんに本当に感謝しています」

――4年間を振り返って?

「なかなか思い通りにはいかないような日々が続いていたので、今までで一番苦しかったというか、自分にとっては大きい、大きすぎるチャレンジだったのかなとは思っていましたけど、そこに自分に負けないでこられたというのが、いま振り返ってみると、そこで何かを諦めたことは一度も無かったので、そういう日々を乗り越えていくうちに精神的にもメンタル的にも、色々なことがこのオリンピックを通して評価されたのかなと思います」

――これ以上の挑戦は何か?

「多分いっぱいあるんじゃないかな?可能性は。色々他にもいっぱいあると思いますし、スノーボード、スケートボードだけじゃなくても、それ以外のことでもなんでもいいと思うので、そういうところを広くゆっくり整理して、まだやっていないことをやってみることから始めていけたらいいし、逆にそこをがらっと変えなくても、スノーボードと向き合う時間でもいいと思います。いや、ちょっと本当にどうしようかなという、ゆっくりその辺は考えて進んでいきたいと思います」

――ジャッジシステムについて?

「(ジャッジに対して)僕が思っているように、周りの人も同じように思ってくれていることもあったり、僕以上に思ってもっと怒っているような人もいたりという状況もあったと思うので、僕だけでなく、今後のスノーボードのジャッジの全体を含めた基準として、今回はそういう意味では『どこを見ていたのか』という説明は改めて聞くべきだと思います。競技をやっている人たちは命張ってリスクも背負っていますし、そこは選手のためを思って、何か整理させた方がいいんじゃないかという気持ちは、振り返ってみるとスルーしない方がいいんじゃないかなというところはありますね」

――ここはゴールor通過点?

「全然これからまだ始まりというか、ここからまた何か自分の新たな道が0からスタートするのかなという気持ちは(ある)。切り替えやすいと思うので、まだまだ年齢的にも可能性はあるし、『まだやりたい』という気持ちも色々なことに対して思うので、これからが始まりというか、やっぱりこう何かある大きな大会でも一つのピークが過ぎた後でも、常にリセットしていきたいという気持ちは持っていたいなと思います」

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