ファミレス「ガスト」などを運営する「すかいらーくホールディングス」が、閉店時間を最大1時間繰り上げます。新型コロナウイルスの影響などでライフスタイルが変わり、夜の来店が減っているといいます。宅配にも影響がある一方で、小型冷凍庫が人気です。
■時短要請なくても…変わるファミレス
有働由美子キャスター
「ガストにジョナサンにバーミヤン…。すかいらーくホールディングス（HD）が運営するこれらのファミレス全国約400店舗で、閉店時間を最大1時間早めることが分かりました」
「これまで夜の11時半までだったのを、9月からは夜10時半や11時には閉めることになります。新型コロナの影響なのでしょうが、時短要請も出ていないのになぜなのでしょうか？」
■午後8時～午前0時は「42％減」
小野高弘・日本テレビ解説委員
「夜、お客さんが来なくなったからです。夜に外食しようという人は減ったままのようです。飲食店を利用する人はコロナ前と比べてどれくらい減っているのでしょうか」
「トレタ調べでは、8月22日～28日の利用者数を2019年の同週比でみると、午後5～8時の夕食時は34％減っています。午後8時～午前0時では42％減です。ランチタイム（午前11時～午後3時）は18％減なので、夜の方がはるかに人が来ないということです」
「時短要請が終わったので、夜は本当なら外食できます。ただ、夜に外食しなくなっている。それが今の傾向です」
有働キャスター
「もうライフスタイルが変わっている、ということですか？」
小野委員
「変わったということです。そうした変化も見て、すかいらーくは、『夜あまりお客さんが来てくれないところについては、少し早めに店じまいしようか』という判断になったようです」
■家庭用の小型冷凍庫が人気のワケ
小野委員
「24時間営業している店はまれです。調べたら、東京都の主要なファミレスではたった1軒でした」
有働キャスター
「ただ、飲食店はテイクアウトも始めていますよね」
小野委員
「すかいらーくHDによると、宅配でも夜の注文が減っているところも出てきています。宅配でもないとすると、何に目が向いているのでしょうか？」
「今、家庭用の小型冷凍庫が売れています。人気の冷凍食品を保管したり、自分で作った料理を冷凍したり。冷蔵庫にも冷凍室はついていますがそれでは容量が足りず、小型の物を別に買っておこうという人が増えているそうです」
有働キャスター
「確かにファミレスだけではなく、いろいろなお店も早く閉まるようになっています。新型コロナが終われば元に戻ると思っていたものが、これからも生活スタイルとともに変わっていくのでしょうか」
（8月29日『news zero』より）
