回転すし以外にも広がる“回る”店 わんこそば・スイーツに焼き肉も…
回るのはすしだけではありません。回転レーンを使ってメニューを運ぶスタイルが広がりをみせています。
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この夏、新宿の歌舞伎町にオープンしたのは、回転ずしならぬ、回転わんこそばのお店です。
「わんこそば」といえば、岩手県の名物料理で、食べるスピードにあわせ、次々とおわんに盛られていくのが定番です。
しかし、このお店では、一口サイズのそばが入ったおわんがぐるぐると、お客さんの前を回転します。流れてきたおわんを好きなタイミングでとる、食べ放題になっています。5分と40分の2つのコースがあります。(5分1100円 40分3300円)
群馬から観光でやってきた男性2人は、40分コースを選択しました。目標は――
お客さん
「取りあえずじゃあ100(杯)で」
どれくらい食べられるのか、時間をはかってみました。男性は、次々と食べていきました。
お客さん
「うまいやん」
おわんも積み重なっていきます。そして、約20分後、目標の100杯を達成。しかし、まだ食べ続けました。ただ、時間制限間際には、お腹も限界に近づき…、苦しそうな表情になっていました。
それでも40分間で、なんと174杯を食べきりました。また、もう1人は、136杯を完食しました。
40分で174杯完食(20代)
「最初は余裕だったんですけど、途中からあんま覚えていない…」
40分で136杯完食(20代)
「そばが回ってるのはびっくりでしたね」
なぜ、“回転わんこそば”のお店をオープンしたのでしょうか。
くるくるわんこ 田上裕斗代表取締役
「第一にインパクト。わんこそばという誰しもが知っている、日本文化を楽しんでもらいたい」
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原宿のお店で回転していたのは、カラフルなスイーツです。
ネコのしっぽが飛び出したようなマカロンやガトーショコラなど、小ぶりなサイズのスイーツなど約30種類が40分間食べ放題となっています。(40分間食べ放題 女性2100円 男性2400円 ※メニューは季節によって異なる場合あり)
2人で訪れた女性客は、スイーツを手にとると食べるのではなく、カラフルなドリンクを背景にしばらく撮影タイム。そして3分後、ようやくスイーツを食べ始めました。
お客さん
「飲み物カワイイので並べて撮りました。インスタにあげます」
“映えるスイーツ”をSNSにあげる目的で来店する女性客が増加。長引くコロナ禍で苦戦する飲食店が多い中、週末にはほぼ満席状態だということです。
エイブルホールディングス 繁内優志さん
「今回は夏をテーマに、(回転レーンを)海っぽく。来ていただいた方が、またSNSにあげていただけるのか、日々工夫しながら」
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埼玉・上尾市の廻転レーン焼肉いっとう、回転ずし店のように見えますが、動くレーンにのって到着するのはお肉です。1皿110円のカルビ、そしてロースなどを楽しめます。
高速スピードで到着したお肉に子どもは――
「おもしろい」
お客さん
「こういうくるくる動くのも、普通の店よりは、(子どもは)楽しんでくれてますね」
ゼネラルマネジャー 中野尊治さん
「(レーンで)客との非接触っていう部分にも、考慮しておりまして」
レーンでお肉が届き、店員との接触が少なくて済むことが、人気の理由だということです。