円相場 一時1ドル=160円台に 約34年ぶり
外国為替市場で円安がさらに進み、一時、節目となる1ドル=160円台まで下落しました。
1990年4月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準です。しかし、政府・日銀が為替介入に踏み切ることへの警戒感などから、円相場はすぐに1ドル=159円台に戻っています。
アメリカの利下げが遅れるという見方が強まり、日銀の金融政策決定会合で政策の変更がなかったことなどから、先週末から日米の金利の差を意識した円売り・ドル買いの動きが一気に進んでいます。
ただ、市場関係者は「ドル高によって円安が進む中、いま為替介入をしても無駄だと政府も判断しているのではないか」としていて、日本側の打てる手は限られるとの見方が広がっています。