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ウクライナ“破壊の街”でバッハ演奏 チェロ奏者の動画が反響 その思いとは…

2022年3月26日 2:34
ウクライナ“破壊の街”でバッハ演奏 チェロ奏者の動画が反響 その思いとは…

ウクライナ・ハルキウ(ハリコフ)では、激戦が続いています。こうした中、攻撃を受けた州庁舎前で、チェロ奏者がバッハの「無伴奏チェロ組曲第5番」を奏でる動画が反響を呼んでいます。地元出身の演奏者は「みんなを支えたい」と思い、“破壊の街”と化したハルキウで演奏したということです。

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ウクライナ第2の都市・ハルキウでは、激戦が続いています。地元警察によると、人道支援センターがある町がロシア軍に攻撃され、市民4人が死亡、3人が負傷したということです。戦火を逃れた人々は地下鉄の駅に避難し、たくさんの人が床で寝泊まりしていました。

地下鉄で暮らす避難民
「家よりはよくないけど、生活はできます 」

そのハルキウで今、破壊された建物の前で男性が1人でチェロを奏でる動画が、反響を呼んでいます。青空の下で映し出された建物は、窓ガラスがなくなり、あちこちが黒く焦げています。道路にはガレキも散乱していて、人の気配はありません。そうした中、1人の男性が座ってチェロを演奏しています。この2分ほどの動画で、演奏していたデニスさんに取材することができました。デニスさんは地元ハルキウの出身です。

チェロ奏者 デニスさん
「ただただ『みんなを支えたい』と思い、演奏しました。ここで、たくさんの人が負傷したので…」

撮影された場所は、今月1日に攻撃を受け、子供らがけがをした州庁舎前でした。デニスさんが選んだ曲は、バッハの「無伴奏チェロ組曲第5番」。デニスさんは「(演奏した)5番は ”最も悲劇的”な曲ですが、続く6番は”復活”を意味する曲なんです。 一刻も早く、再建してほしいです」と訴えました。

(3月25日放送『news zero』より)

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