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ウクライナのマリウポリ劇場攻撃 救助活動難航

2022年3月18日 17:21
ウクライナのマリウポリ劇場攻撃 救助活動難航

ロシア軍が包囲を続けるウクライナ南東部のマリウポリでは、市民が避難していた劇場が攻撃を受けましたが、救助活動は難航しています。これまでにおよそ130人が救出されましたが、被害の全容は分かっていません。

マリウポリでは16日、大勢の市民が避難していた劇場が破壊され、ウクライナ側はロシア軍の攻撃を受けたと非難しています。

現地では救助活動が行われていて、地元当局者によりますと、これまでにおよそ130人が助け出されたということです。

劇場には1300人ほどが避難していたということですが、がれきの撤去作業などで救助活動は難航していて、被害の全容は分かっていません。

マリウポリはロシア軍による包囲が続いていて、地元当局は、「ロシア軍の攻撃で1日あたり50発から100発の砲撃を受けている」「住宅の80パーセントが破壊された」としています。

マリウポリの住民「私たちは何もかも奪われ地下で生活している。何のために?教えて!私たちが何か悪いことでもしたというの?」

いわゆる“人道回廊”を使って、この2日間だけで乗用車6500台が街を脱出したということですが、地元当局は、「今も35万人以上が地下室や避難所に隠れて生活を続けている」としています。

一方、西部のリビウで18日朝、航空機の修理工場に複数のミサイルが命中したと地元市長が発表しました。現地からの映像では黒い煙が立ちのぼる様子が確認できます。

この攻撃で工場の建物が破壊され、火災が発生しましたが、死傷者は出ていないということです。