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加藤シゲアキ、「高校生直木賞」を受賞

2021年5月30日 20:08
加藤シゲアキ、「高校生直木賞」を受賞

NEWS・加藤シゲアキさんの小説『オルタネート』が、「第8回高校生直木賞」に選ばれました。

「高校生直木賞」は全国の高校生たちが議論をして、直近一年間の直木賞候補作の中から「今年の1作」を選ぶ試み。

『オルタネート』は高校生限定のマッチングアプリを題材に、SNSに翻弄される若者たちの姿を描いた物語です。

加藤さんが喜びのコメントを発表しました。
「この度は高校生直木賞を授与していただき、誠にありがとうございます。
受賞の知らせを聞いた時、不意に『荒野の果てに』が頭の中に響きました。
オルタネートは、若い世代に読書の楽しみを知ってもらいたいと思って書いた作品です。
作家になってから時折、“加藤くんの本を読んでみたいけれど、小説は難しくて読めない”と言われることがあり、それを聞く度に彼らは幼い頃に楽しい小説に出会えなかったんだろうなと感じていました。
ならば自分が、若い世代が純粋に楽しめる作品を書き、小説を好きになってもらおうと考え、このような高校生の群像劇を執筆するに至りました。
自分の願いが叶い、実際に高校生の方々に届いたのであれば、これ以上に幸せなことはありません。
世界には素晴らしい本がたくさんあります。
読者の方々には、この本をきっかけに、人生最高の一冊と出会う旅に出発してほしいと思います」

また、伊吹有喜さんの『雲を紡ぐ』も選ばれ、2作受賞は高校生直木賞史上初ということです。