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BMXフリースタイル・パーク メダル期待

2021年7月29日 13:57

選ばれし世界のトップライダーが集い技を競い合うBMXフリースタイル・パーク。日本からは、2019年のワールドカップシリーズで総合優勝を果たした中村輪夢選手(19)と、2018年のワールドカップで初優勝した大池水杜選手(24)の2人が出場。ともにメダル獲得が期待されています。

■より高くより華麗に 自転車競技で唯一の採点種目

BMXとはバイシクルモトクロスの略で、BMXフリースタイル・パークでは、パークに設置されているジャンプ台を使って、トリックと呼ばれるアクロバチックな回転技などを、60秒間で連続的に繰り出す競技です。

他の自転車競技とは異なり、タイムではなくて点数を争う唯一の採点種目となります。採点の決め手となるのが、高難度の技。ジャンプ中に体と自転車を一緒に360度横回転させる「360(スリーシックスティ)」や、ジャンプ台を使ってバク宙のように自転車ごと宙返りする「バックフリップ」など、見上げる程の高さで繰り出される様々なトリック。これらのトリックの難易度や完成度、繰り出す高さに加え、コンボと呼ばれるトリックの組み合わせといった様々な項目でポイントを競います。4メートルを超え、世界一高いともいわれる中村選手の特大ジャンプにも注目です。

■滑走順は後ほど有利…決勝で繰り出される大技に注目

競技は7月31日と8月1日の2日間行われ、まず、初日にシーディングランと呼ばれる決勝の滑走順を決めるラウンドが行われます。シーディングランでは、60秒の滑走を2回行い、それぞれのポイントの平均スコアで決勝の滑走順が決められます。

決勝での滑走順が後ろになるほど、他の選手のパフォーマンスをより多く見ることができ、トリックの選択など、状況を踏まえた演技構成を組み立てられるメリットがあります。翌8月1日の決勝では、60秒の滑走が2回行われ、そのベストスコアで最終順位、メダリストが決定します。

1回目に手堅い滑走で確実な点数を取りにいき、2回目の滑走では、高得点や逆転を狙った難易度の高いトリックにチャレンジする姿が見られるかもしれません。

■日本勢にメダル獲得期待…初の金メダルは誰の手に

東京五輪から新種目に採用されたBMXフリースタイル・パークは、国際自転車競技連合(UCI)が定める国別ランキング上位8か国から男女それぞれ9人ずつ、計18人が参加。(男女ともに五輪予選1位のアメリカのみ2人ずつ出場)。日本からは、2019年のワールドカップシリーズで総合優勝を果たした中村輪夢選手(19)と、2018年のワールドカップで初優勝した大池水杜選手(24)の2人が出場。ともにメダル獲得が期待されています。

25日の日本代表選手団の会見で、スケートボード男子ストリートで初代金メダリストとなった堀米雄斗選手の話題に触れ、「初代チャンピオンってめっちゃ格好いい響きやなって思うので、僕もそこを目指して頑張ります」とメダル獲得への意気込みを語った中村選手。五輪初の金メダリストとして歴史に名を残すのはどの選手でしょうか。