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東京五輪代表BMX中村&大池 貫禄V

2021年5月16日 23:29
東京五輪代表BMX中村&大池 貫禄V

東京五輪からの新種目、BMXフリースタイルパークの今シーズン国内初戦「マイナビJapanCup」の決勝が16日、茨城県の境町アーバンスポーツパークで行われました。

雨が降る中、中断もはさみながらまず行われたのは女子決勝。大池水杜選手は、大技の「バックフリップ」や、練習ではやっていなかった「エアターンテールウィップ」を成功させるなど2本目に66.67点を出し、圧倒的な強さで優勝。

「小雨が降る中でも優勝することができたので一安心。(拠点の)岡山では室内なので、こういうイレギュラーに対応しきれなかったり、自分の100%は出せていない。そういうところは五輪に向けてや、別の大会とかも雨の可能性はあるので、課題が新しく見つかった」と、五輪へ向けても改めて課題が見つかったことを語りました。

その後行われた男子決勝には、昨年9月に左かかとを骨折し今大会が復帰戦となる中村輪夢選手が登場。実は中村選手、大事な大会の時にしか履かないという「招き猫」が描かれた勝負靴下を持っており、今大会の決勝でもその靴下を履いて挑んでいました。

これまで世界最高峰の大会「XGames」、「FISE」、「Simple Session」などで履き、優勝などの好成績を収めてきたまさに勝負靴下。1本目のランでは「バックフリップトリプルバースピン」の大技を決めるなど、88.00点の高得点を出して暫定1位に。

その後の2本目のランでは、大技「360トリプルバースピン」や、大会では初めて出した新技「720ノーハンド」を成功させるなど、1本目と同じ88.00の高得点を出した中村選手。見事、復帰戦を優勝で飾りました。

「今日は昨日(予選)より緊張しました。絶対に勝たなあかんなと思っていたので勝ててよかった。やっと戻ってこられた」

けがを機に、筋トレや体力づくりのフィジカルトレーニングを始めた中村選手。1分間全力でBMXをこぎ続けるこの種目、今大会では体力面でその成果を実感したと言います。

「いつも40秒くらいたったらだいぶしんどいんですけど、2本目ではラスト10秒くらいで自分の持っている技でそこそこ難易度が高い技が決められたので、最後でも難易度の高い技が出せた」

【女子結果】
優勝:大池水杜 66.67
2位:内藤寧々 39.67
3位:深尾梨奈 38.83

【男子結果】
優勝:中村輪夢 88.00
2位:溝垣丈司 80.67
3位:高木聖雄 72.00