五輪代表BMX中村輪夢 復帰戦で予選1位
東京五輪からの新種目、BMXフリースタイルパークの今シーズン国内初戦「マイナビJapanCup」の予選が15日、茨城県の境町アーバンスポーツパークで行われました。
昨年9月に左かかとを骨折した東京五輪代表内定の中村輪夢選手(19=ウイングアーク1st)にとっては今大会が復帰戦。「可動域とかはあんまりなんですけど、痛みとかは無くなっているので、だいぶ良くはなっている。久しぶりだったのでめっちゃ緊張した」と語った中村選手。
東京五輪前では最後となる国内大会、中村選手は1本目のランで、大技「バックフリップバースピンtoテールウィップ」を成功させるなどミスのない1分間のライディングを見せます。2本目のランでは、大会では初めて披露したという新技「360バースピンtoバースピンバックtoバースピン」も成功させ、こちらもミスのないライディング。
2回のライディングの平均点上位8人が決勝に進む予選で86.00点の高得点で1位通過を果たしました。
実は1本目のランの時、耳につけていたイヤホンから流れていたのは、人気ラッパーのANARCHY(アナーキー)さんが中村選手のために書き下ろしてくれた新曲「HIGH AIR」。競技人生で初めての大ケガをした中村選手を応援したいとANARCHYさんが作ってくれたこの曲。
中村選手はお気に入りのフレーズを聞かれると、「“今は嵐の前の静けさ”というフレーズがあるんですけど、まさにそうやなと自分で思って。こういう大会のときに爆発できるようにと思ってずっとトレーニングしてきたので、明日しっかりそこを見せたい」と、16日の決勝への思いを明かしました。