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クライミング女子 悪天候で決勝が不成立に

2021年11月22日 22:21
クライミング女子 悪天候で決勝が不成立に

◇Top of the Top2021(トップ・オブ・ザ・トップ) リード(22日、東京・葛飾区)

登った高さを競うリード種目、女子の決勝ではパリ五輪の強化選手、森秋彩選手が準決勝2位で決勝に進みました。

決勝では森選手が登る前、雨が一段と強くなり、約10分ほど競技が中断。再開後は「ホールドがぬれていて、足が滑ったりした」と話した森選手は慎重に登っていきます。

トップ手前の最後の難関、離れたホールドに飛び移ったときに手が滑り、競技は終了。

全選手が登り終えたときに森選手はトップに立っていましたが、「悪天候の影響により、全選手のコンディションが平等ではない」ということで決勝が不成立に。準決勝の順位がそのまま適用され、1位は準決勝をトップ通過の谷井菜月選手。

2位になった森選手は、「本当に強い選手なら、こういう状況でも完登できたと思うので、まだまだ実力が足りないというのは天候なしにあったと思う」と悔しさをにじませました。

また、今年度で高校を卒業する森選手。クライミング選手のプロ化が進む中、あえて、大学進学を選択。

「クライミングのプロだけが人生じゃないし、現役の後のこととか考えたときに大学に行っていた方が有利なことが多い。学生時代にしか学べないこともたくさんあると思うので、うまくクライミングと勉強の両立を頑張って、どちらも充実した生活を送りたいなって思ったからです」と質実剛健な森選手にふさわしい理由を教えてくれました。


写真:森田直樹/アフロスポーツ