パリ五輪は2種目に専念 クライミング楢崎
東京五輪のスポーツクライミング男子複合で4位入賞を果たした楢崎智亜選手(25)が13日、ロシア・モスクワで開催される世界選手権(16日開幕)に向けオンラインで会見を行い「五輪が終わってからの1か月は登り込んできた。疲れは多少あるが、ここから抜いていったらかなりいい感じだと思う」と、五輪後初の大会へ自信をのぞかせました。
スポーツクライミングは、東京五輪で新競技としてスピード・ボルダリング・リードの3つを合わせた複合のみが実施されました。3年後のパリ五輪では、スピードが独立し1種目として行われ、ボルダリングとリードを合わせた複合と、合計2種目が行われます。
パリ五輪に向け楢崎選手は会見の中で「スピードはやめてボルダリングとリードに絞ることにしました」と、ボルダリングとリードに専念することを明かしました。
スピード種目で楢崎選手はこれまで、ホールドをジャンプして飛ばす“トモアスキップ”を考案。東京五輪の決勝では種目2位につけるなどしていました。スピードをやめるという決断について「さらにタイムが上がるという兆しも見えていたので、すごく悲しい気持ちもあった。ボルダリングやリードの到達したい目標を考えた時に、時間が足りなくなってしまうのではないかということで諦めました」と、経緯を語りました。
2年に1度開催される世界選手権。2019年の前回大会では複合とボルダリングの2種目で金メダルを獲得している楢崎選手。16日から臨む今大会へは「フォームの見直しだったり、自分の強みの確認という部分を多めにやってきた。ボルダリングはやっぱり連覇。リードは表彰台を目指しています」と、意気込みを語りました。
写真:日刊スポーツ/アフロ