原田海「ボルダリングが勝負」初の五輪へ
スポーツクライミングの東京五輪日本代表の原田海選手が9日、オンラインでの取材に応じました。原田選手は、「チャレンジャーとして参加できる大会。最近忘れていたそういう気持ちを取り戻したい」と話しました。
東京五輪のスポーツクライミングは都内で行われるため、無観客開催が決定。原田選手は、「歓声、声援はすごい力になるし、無観客になってしまったことは正直悲しい」と現在の心境を語りました。
原田選手は2018年の世界選手権、ボルダリング種目で世界王者になりました。その最大の武器は、クルミをつぶせるほど強い指の力。しかし今年に入り、左手の薬指にヒビが入るケガをしていたと明かしていました。
五輪まであと2週間に迫る中、ケガの回復状況については、「60~70%に回復してきている。(先月のW杯では)調子もどんどん上がってきて、ポジティブな気持ちになれた」と順調に回復していると語りました。
東京五輪の新競技として採用されたスポーツクライミングは、「スピード」「リード」「ボルダリング」の3種目を合わせた「複合」で行われます。
3つの中で一番カギとなる種目については、「選手によってそれぞれだが、僕はボルダリング」と得意分野を即答。
さらに、五輪でどんな姿を見せたいか聞かれると「僕自身、周りの選手と比べて小柄(168cm)で強そうに見えないと思う。筋骨隆々としていないし、日本人っていう体形でも、これだけ登れるっていうのを見てもらえれば」と意気込みを語りました。
写真:アフロ
※写真は2018年世界選手権ボルダリング