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ロシアが一時占拠「チョルノービリ原発」は今

2022年6月23日 10:36
ロシアが一時占拠「チョルノービリ原発」は今

ウクライナ侵攻からまもなく4か月。ロシア軍に一時占拠されたチョルノービリ原発にNNNのカメラが入りました。

1986年に史上最悪の事故を起こしたチョルノービリ原発は侵攻直後からおよそ1か月あまりロシア軍に占拠されていました。

記者「原発から数キロ離れた『赤い森』と言われるエリアです。ロシア側の土のうが積まれていて、周りが木でカモフラージュされています。 通りの反対にはロシア側が堀った塹壕(ざんごう)がそのまま残されています」

そこは、深刻な放射能汚染で木が赤茶色に枯れたことから「赤い森」と呼ばれています。土のうの下にはロシア語の新聞も。

原発から十数キロ離れた立ち入り制限区域内の町でもロシア軍の痕跡が見つかりました。

チョルノービリ市で働く男性「これを読んでください」

ロシア語で「放射線量記録カード」と書かれ、名前や放射線量を記入する欄がありました。

チョルノービリ市で働く男性「ロシア軍はどこへ行って何をするか、(そこに原発があると)理解していたんです」

原発周辺にあるウクライナ政府機関の研究施設ではコンピューターや実験用の道具が破壊され、十分なデータが集められなくなっていました。

研究施設職員「水・空気・土などのサンプルは少ししか採れていません。なぜかというとまだ地雷が多くの場所で残されているからです」

機器の修復作業は始まったばかりです。