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「小麦の高騰は死活問題」お米使った新商品が続々登場 ご飯のお弁当箱? “ライス生地”ピザも

2022年8月18日 20:32
「小麦の高騰は死活問題」お米使った新商品が続々登場 ご飯のお弁当箱? “ライス生地”ピザも

小麦価格の高騰で様々な食品が値上げに追い込まれる中、小麦の代わりに今、お米が注目されています。お米を使った新商品が次々と登場し、中には思わぬアイデア商品も…。

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静岡・浜松駅構内の売店では、定番の駅弁がずらっと並ぶ中、少し小ぶりのお弁当のようにも見える商品が販売されていました。

購入した人
「なんかおにぎりですか、これ。おにぎり? です…初めて食べます」

この商品、実は「ご飯のお弁当箱」の上におかずをのせて完成する、「おにぎり」と「お弁当」の中間をイメージして作った、その名も「おに弁」です。

販売する「自笑亭」は今年6月、お米の消費拡大を目指して販売を開始しました。

自笑亭 伊藤篤社長
「ご飯を器にするという工夫をすることによって、食べやすさ。それから、おにぎりのようにどこでも食べられる」

購入した人
「食べ方が自由だなと思って。かぶりついてもいいし、普通にお箸で食べてもいいし」

いま、こうしたお米を使った新商品が次々と登場しています。

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大手ピザチェーン「ピザハット」が17日に発表したのは、「ごはんピザMY BOX」です。「100%国産米のライス生地を使用した、新感覚のピザ」ということです。

ご飯とピザを掛け合わせたというちょっと変わった商品で、生地に小麦粉ではなくお米を使っています。小麦粉を使ったピザとの違いはどのようなものか記者が食べてみると、ピザ生地とはまた違う、お米のもっちり感があり、かなり食べ応えがあるものでした。

日本ピザハットマーケティング 小田寛部長
「日本ならではの商品を作りたいということで、お米を採用しようと思いました」

ピザの専門店がお米に注目した背景にあるのは、小麦価格の高騰です。

日本ピザハットマーケティング 小田寛部長
「小麦の価格高騰というのは、非常に死活問題になります。今は安定的に確保するという意味では、お米のほうがいいのかなと」

政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格は、北米の天候不順やロシアのウクライナ侵攻などで高騰しています。パンやパスタなどの小麦製品は相次ぎ値上げに追い込まれる中、政府は現在の売り渡し価格を据え置くよう指示しました。

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小麦が高い今だからこそ、お米を売り出していこうと、東京・渋谷にある「JA東京アグリパーク」は先月から、米粉のフェアを開始しました。

お客さん
「最初、米のパンってあまり食べたことなかったけど、ちょっと今、はまってます」

パンはもちろん、米粉を使ったかりんとうなども販売しています。

店員
「かりんとうになっている」

お客さん
「これ全部かりんとうなの?」

店員
「全部そうです」

お客さん
「へへへ。おもしろいね」

米粉を使った商品は約30種類販売しています。

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大手お菓子メーカー「湖池屋」も今年に入り、米粉を使った「愛をコメて」という商品シリーズを相次ぎ発売しました。さらなる商品開発も、検討しているということです。

今後もお米を使った商品が注目されます。

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