穀物輸出再開 国連担当者“早ければ29日にも最初の船が出港の可能性”
ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナ軍は南部ヘルソン州の奪還に向けて攻勢を強めています。
ウクライナ北東部ハルキウで28日、ロシア軍のミサイルが公園に着弾した瞬間の映像が公開されました。市長によりますと、公園にあった倉庫が被害を受けましたが、ケガ人はいなかったということです。
ロシア軍は制圧を目指す東部のドネツク州でも攻撃を続けていて、州知事は28日、前日のロシア軍の攻撃により市民5人が死亡したと明らかにしました。
こうした中、イギリス国防省は南部のヘルソン州で「ウクライナ軍の反撃が勢いを増している」との分析を公表しました。
また、周辺の主要な橋を破壊し、ロシア軍の占領下にあるヘルソン市を孤立させているとしていて、南部の奪還に向け、ウクライナ軍が攻勢を強めています。
一方、ロイター通信によりますと、ウクライナの港からの穀物の輸出再開について国連の担当者は、早ければ29日にも最初の船が出港する可能性があるとの認識を示しました。
港がある南部でもロシア軍の攻撃は続いていて、穀物の輸送が再開できるか、注目されます。