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平野歩夢とショーン・ホワイトの絆「一生忘れません」王者から王者へ託されたバトン SNSで話題

2022年2月16日 19:21
平野歩夢とショーン・ホワイトの絆「一生忘れません」王者から王者へ託されたバトン SNSで話題
試合後、お互いをたたえ合うように抱擁を交わす平野歩夢選手(左)とショーン・ホワイト選手(右)【写真:毎日新聞社/アフロ】
冬季北京五輪スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手が14日に自身のInstagramに投稿したコメントが今、話題を呼んでいます。

平野選手は、表彰台での写真とともに五輪を振り返り、4年間の思いや家族、周囲への感謝の気持ちを投稿しています。

そして、自身の最大のライバルでもあるショーン・ホワイト選手への感謝がつづられています。

「素晴らしいチャレンジを見せてくれました。いつも自分や周りをpushしてくれるような彼らしい姿と、彼自身のチャレンジに感動しました。彼の果敢な挑戦を見て、3本目は絶対に自分が勝ちたいと思い、攻めの気持ちを保てました。彼の挑戦を間近で見てこれた事は、一生忘れません。ありがとう」(※原文ママ)

前回の平昌五輪でもメダル争いをした2人。大技を成功させ、一時トップに立った平野選手に対し、ショーン選手が最終滑走で逆転勝利を収め金メダルを獲得。平野選手は目の前で金メダルを逃しました。当時、物議を醸したのが、「誤審だったのではないか?本当は平野選手が金メダルだったのでは」との判定をめぐるものでした。

2人は今大会で再び同じ舞台に立ちます。金メダル候補の平野選手に対し、今大会を最後に引退を表明しているショーン選手。

平野選手は2回目で前人未踏の大技を見せ、完璧な滑りを見せるも点数が伸びず。またも「誤審では?」と4年前を彷彿(ほうふつ)とさせるような展開となりました。しかし最終滑走でさらに精度を上げた圧巻の滑りを見せ、平野選手がついに追い続けた金メダルを手にしました。

引退表明をしていたショーン選手も2回目で高得点を出し4位入賞。スノーボード界をけん引し続けた「レジェンド」の最後の舞台となりました。

最大のライバルとして意識し、競い合うことで高め合い続けた平野選手とショーン選手。試合後、お互いをたたえ合うように抱擁を交わす姿は多くの人の感動を呼び、撮影された写真はまるで「ショーン選手から平野選手へバトンが渡された」ようにも見えます。

平野選手は、「まだまだ人生先は長いですが、この経験をこの先の自分に人生に生かしていけるように、初心に戻ってまた新たな夢に、自分にしかできない足跡を残していきたいと思っています」とInstagramにコメントしています。

これからの決意を表明し、「心からありがとう」と、再びショーン選手への感謝の言葉で締めくくられています。

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