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ウクライナ「前提条件なし」 ロシアと会談へ…停戦へ進展は

2022年2月28日 16:54

ロシアのウクライナ侵攻による戦闘が続く中、ロシアとウクライナの代表団による会談がまもなく行われる見通しです。停戦に向けた進展があるか注目されます。

ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と電話会談し、ロシア側と「前提条件なしで」会談することで合意しました。

ロシアメディアなどによりますと、会談は、ウクライナとベラルーシの国境地帯で28日朝、日本時間の28日午後に行われるということです。会談についてゼレンスキー大統領は「結果が出ると思わないが、やってみよう」と述べています。停戦に向けた進展があるか注目されます。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は27日、ショイグ国防相らと協議し、核戦力を念頭にロシア軍の戦力を特別警戒態勢にするよう命じました。

ロシア・プーチン大統領「ロシア軍の(核)抑止力を今から すぐに使えるよう命令する」

理由について、プーチン大統領は西側諸国がロシアに対して制裁を科したほか、NATO(=北大西洋条約機構)が攻撃的な発言をしたためとしています。

ウクライナでは、ロシア軍の侵攻による戦闘が続いていますが、アメリカ国防総省の高官は27日、ウクライナ周辺に配備されたロシア軍のおよそ3分の2がウクライナ国内に侵攻したものの、「ウクライナ軍の激しい抵抗にあい、勢いが弱まっている」との認識を示しました。

一方で、ロシア軍が首都キエフ周辺の町を包囲する戦略を取り始めているとして、「市民が巻き添えになる可能性が高まっている」と懸念も示しています。