ロシアとウクライナ会談へ ゼレンスキー大統領「結果が出ると思わないが、やってみよう」停戦向け進展は?
ロシアのウクライナ侵攻による戦闘が激しさを増すなかウクライナ政府は27日、ロシア側と前提条件なしの会談に応じることで合意したと発表しました。停戦に向けた進展があるかが焦点です。
ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と電話会談し、ロシア側と「前提条件なしで」会談することで合意しました。
ロシアメディアなどによりますと、ロシアとウクライナの代表団の会談は、ウクライナとベラルーシの国境地帯で28日朝、日本時間28日午後に行われるということです。
会談についてゼレンスキー大統領は「結果が出ると思わないが、やってみよう」と述べています。停戦に向けた進展があるか注目されます。
一方、ウクライナの保健省は27日、ロシアの軍事侵攻による民間人への被害について、これまでに子ども14人を含む352人が死亡、1684人がケガをしたと発表しました。
アメリカ国防総省の高官は27日、ウクライナ周辺に配備されたロシア軍のおよそ3分の2がウクライナ国内に侵攻したものの、「ウクライナ軍の激しい抵抗にあい、勢いが弱まっている」との認識を示しました。
一方で、ロシア軍が首都キエフ周辺の町を包囲する戦略を取り始めているとして、「市民が巻き添えになる可能性が高まっている」と懸念も示しています。
隣国ポーランドでは、避難してきた人たちへ衣類や食料などが無償で提供されています。
ボランティア「ウクライナは助けが必要です。私たちが持っている物を分けて助けたい」
国連難民高等弁務官事務所によりますと、これまでにおよそ36万8000人が周辺国に逃れたということです。