俳優の堤真一さん(57)、竹内涼真さん(28)、杏さん(35)が17日、東京・千代田区で行われたアニメ映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の完成披露試写会に登壇しました。

本作は、2015年に本屋大賞を受賞し、シリーズ累計250万部を突破した上橋菜穂子さんの同名小説をアニメーション映画化。

強大な帝国が支配する世界を舞台に、謎の病から生き延びて旅を続ける血のつながらない父と娘、その謎の病から多くの命を救おうと奔走する天才医師が、過酷な運命に立ち向かう姿を描いたファンタジー。

主人公・ヴァンの声を堤真一さん、もう1人の主人公・天才医師ホッサルを竹内涼真さん、ヴァンを追う謎の女戦士・サエの声を杏さんが演じています。


■堤さん 声優初挑戦も…「もう二度とやりたくないぐらい難しい」

今作が声優初挑戦となった堤さんは「お話いただいた時にうれしかったんですがアテレコの経験がなかったもんですから、もしやるなら“何回NG出してもいいような環境でやらせてください”とお願いしました」と振り返り、「知り合いに(声優の)落合福嗣くん(落合博満さん・信子さん夫妻の長男)がいまして、いかに難しいかっていうのをなんとなく聞いて。彼は簡単だって言うんですけど、僕には無理だなと思ってあまりにご迷惑かけるようだったらお断りした方がいいかなって考えてました」と明かしました。

アフレコの感想を聞かれると「もう二度とやりたくないぐらい難しかったです」と語りました。


竹内さんは「アニメーションの声をやるっていうのはわりと自分と無縁だと思っていて、あまり意識していなかったので。自分でいいのかなっていうのもありましたけど」と振り返りながらも、入念な役作りをして収録に臨んだといいます。


■杏さんが鹿への愛を熱弁…「うちは鹿だらけ」

原作の大ファンで、作者の上橋さんと対談経験もある杏さんは、オファーを受ける前に上橋さんに電話したことを明かし「私がサエで大丈夫ですか?」と確認をとったうえで出演を決めたといいます。

また、杏さんは「子どもたちが特に鹿が大好きで、子供服とか子どものおもちゃで鹿のデザインって探すと驚くほどたくさんあるんですね。なのでうちは、鹿だらけ。この作品も公開されたら、ぜひ子どもたちと見に行こうかなぁと思ってるぐらい、鹿に思い入れがあるので。この作品では鹿を堪能したいと思います」と、鹿への愛を熱弁。

すると、堤さんが「奈良に移住しようかと思ってるって聞いたことあります」と明かすと、杏さんは「奈良、絶対行きますね。いつか」と、移住にまんざらでもない様子でした。